金原亭伯楽

金原亭伯楽

金原亭伯楽（きんげんてい はくらく、1939年2月16日 - ）は、神奈川県横浜市出身の落語家です。本名は津野良弘（つの よしひろ）。落語協会に所属しており、出囃子は「鞍馬」、紋は「鬼蔦」を使用しています。古典落語をベースに、独自の解釈を加えた落語を得意としています。

経歴

1961年3月に法政大学法学部を卒業後、同年4月に十代目金原亭馬生に入門し、前座名「桂太」として落語家としての道を歩み始めました。

1964年9月に二ツ目に昇進し、1969年6月から12月には文化放送のラジオ番組『セイ!ヤング』でパーソナリティを務めるなど、落語以外の分野でも活躍しました。

1973年9月には、林家木久蔵（現：林家木久扇）、三遊亭好生、桂文平、四代目三遊亭歌笑、三遊亭生之助、橘家三蔵、柳家小きん、三遊亭歌雀、柳家さん弥と共に真打に昇進しました。1980年3月に現在の「伯楽」に改名しました。

芸歴

1961年4月 - 十代目金原亭馬生に入門、前座名「桂太」
1964年9月 - 二ツ目昇進
1973年9月 - 真打昇進
1980年3月 - 「伯楽」に改名

逸話

落語家仲間と「転倒蟲（てんとうむし）」というツーリングチームを結成しており、その活動の中で羅臼で崖から転落し入院した経験があります。これは、彼の行動力と好奇心を示すエピソードと言えるでしょう。

受賞

2006年 文化庁芸術祭 演芸部門優秀賞

書籍

金原亭伯楽は、落語家としての活動だけでなく、著述家としても才能を発揮しています。これまでに以下の書籍を出版しています。

『落語小説・江島屋』（本阿弥書店、2011年）
『小説・古今亭志ん朝 - 芸は命、恋も命』（本阿弥書店、2006年、新装版 2012年）
『小説・落語協団騒動記』（本阿弥書店、2004年）

これらの書籍は、落語の世界を深く掘り下げた内容で、多くの読者から支持を得ています。特に『小説・古今亭志ん朝 - 芸は命、恋も命』は、名落語家である古今亭志ん朝の生涯を描いた作品として、高い評価を受けています。

弟子

金原亭伯楽は、多くの弟子を育てています。以下に主な弟子を挙げます。

師匠死去により門下に収めた弟弟子

十一代目金原亭馬生
金原亭世之介
初音家左橋
金原亭生駒

直弟子
金原亭馬遊
金原亭龍馬

廃業
（名前不明） - 古今亭菊之丞や柳家さんぽらと同期、東大卒。楽屋入り後一週間で廃業した。

関連情報

御乱心 落語協会分裂と、円生とその弟子たち

外部リンク

* 金原亭伯楽 - 落語協会

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