金守珍

金守珍（キム・スジン）について

金守珍（キム・スジン、1954年11月23日生まれ）は東京都出身の著名な俳優かつ演出家であり、劇団・新宿梁山泊の代表を務めています。彼は演出の際には金 盾進（キム・スジン）という名を用いています。彼のキャリアは非常に多彩で、映画や演劇の両方で重要な役割を果たしてきました。

学歴と初期のキャリア

金は東海大学の工学部電子工学科を卒業後、一旦は「大山」という名前で蜷川スタジオに所属しました。しかし、彼は本名で俳優として活動することを望み、1980年代には状況劇場に移籍し、本格的に演技に関わり始めました。1987年には、自身が代表を務める劇団・新宿梁山泊を設立し、演出も手がけるようになります。

映画監督としての活動

2001年、金守珍は日韓合作映画『夜を賭けて』の監督を務め、この映画は東京武蔵野館から全国で公開されました。この作品は第57回毎日映画コンクールでスポーツニッポン新聞社から新人監督賞を受賞し、2002年度第43回日本映画監督協会新人賞にも輝きました。2005年12月17日には、監督としての新たな作品『ガラスの使徒』が公開され、映画界での存在感をさらに高めました。

劇団新宿梁山泊の活動

金守珍は新宿梁山泊での指導に力を注ぎ、特に第3回ワンコリアフェスティバルから演出を担当しています。また、2007年には劇団が元団員の鄭義信作の戯曲『それからの夏』を上演しようとした際に、著作権問題で争うことになります。しかし、新宿梁山泊はこの戯曲が共同制作であると主張し、和解の結果、上演は中止となります。

受賞歴

金守珍は多くの受賞歴も持っています。1989年には『千年の孤独』でテアトロ演劇賞を受賞し、2002年には第57回毎日映画コンクールでのスポーツニッポン新聞社からの新人監督賞や、同年の第43回日本映画監督協会新人賞も受賞しています。

映画作品

彼の代表的な映画作品には、2010年にさぬき映画祭で準グランプリを受賞した『花子の日記〜ビーフのキョーフ物語〜』や、2012年に公開された『かぞくのくに』、2013年の『朝日のあたる家』、2017年の『金子文子と朴烈（パクヨル）』などがあります。2024年には新作『ぴっぱらん!!』も公開予定です。

テレビドラマ

金守珍はテレビドラマにも登場し、1993年にはNHKの『エトロフ遥かなり』で金森役を、2011年にはWOWOWの『人間昆虫記』で金山文造役を務めるなど、幅広いジャンルで活躍しています。

まとめ

金守珍はその多才な活動と数々の受賞歴を持つ演出家・俳優であり、新宿梁山泊を通じて多くの観客に影響を与えています。彼の作品は日本の舞台芸術や映画界における重要な資産として評価されています。

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