金宰範

金宰範（キム・ジェボム）

金宰範（キム・ジェボム、朝: 김재범、英: Kim Jae-Bum、1985年1月25日 - ）は、大韓民国・慶尚北道金泉市出身の元柔道選手。身長180cm。階級は81kg級。韓国馬事会に所属していた。

人物

敬虔なクリスチャンであり、試合前には神に祈りを捧げ、勝利後には感謝を伝える姿が見られた。積極的な攻撃スタイルと並外れたスタミナから、「体力王」と呼ばれた。

経歴

2004年、世界ジュニア柔道選手権73kg級で優勝。李元熹、王己春らと共に、韓国73kg級の「ビッグスリー」として名を馳せた。2008年に81kg級に転向し、北京オリンピックに出場。決勝で敗れはしたものの、銀メダルを獲得した。

2010年は、ワールドマスターズ、世界選手権、アジア大会で優勝。世界選手権では、自身の柔道スタイルを確立し、圧倒的な強さを見せつけた。

2011年、グランドスラム・パリで優勝するも、グランドスラム・モスクワでは、不可解な判定で反則負けを喫した。しかし、その年のパリ世界選手権では、前年に続き2連覇を達成し、実力を見せつけた。

2012年、ロンドンオリンピックでは、北京オリンピックで敗れたオーレ・ビショフと再び対戦し、勝利。金メダルを獲得した。当時、右肩の骨折など満身創痍の状態であり、鎮痛剤なしでは戦えない状況だったという。金メダル獲得は、彼の精神力の強さを示すものとなった。

2014年、地元韓国の仁川で開催されたアジア大会で2連覇を達成。しかし、2015年の世界選手権では初戦で敗退。2016年5月、怪我の影響もあり、現役引退を表明した。

引退後は指導者として、後進の育成に力を注いでいる。

主な戦績

2003年 - アジアジュニア 優勝（66kg級）

73kg級での戦績

2004年 - 世界ジュニア 優勝
2004年 - 韓国国際 2位
2005年 - アジア選手権 優勝
2005年 - 韓国国際 優勝
2006年 - オーストリア国際 優勝
2007年 - ユニバーシアード 2位

81kg級での戦績

2008年 - ドイツ国際 優勝
2008年 - アジア選手権 優勝
2008年 - 北京オリンピック 2位
2009年 - グランドスラム・パリ 2位
2009年 - アジア選手権 優勝
2009年 - 世界選手権 3位
2009年 - ワールドカップ・スウォン 優勝
2009年 - グランドスラム・東京 2位
2010年 - ワールドマスターズ 優勝
2010年 - グランプリ・デュッセルドルフ 優勝
2010年 - ワールドカップ・プラハ 優勝
2010年 - ワールドカップ・ウランバートル 優勝
2010年 - 世界選手権 優勝
2010年 - ワールドカップ・アルマトイ 2位
2010年 - アジア大会 優勝
2010年 - ワールドカップ・スウォン 優勝
2011年 - グランドスラム・パリ 優勝
2011年 - アジア選手権 個人戦 優勝 団体戦 優勝
2011年 - グランドスラム・モスクワ 5位
2011年 - 世界選手権 優勝
2012年 - アジア選手権 個人戦 優勝 団体戦 優勝
2012年 - ロンドンオリンピック 優勝
2012年 - グランドスラム・東京 優勝
2013年 - グランプリ・デュッセルドルフ 3位
2013年 - グランプリ・チェジュ 優勝
2014年 - グランドスラム・パリ 3位
2014年 - アジア大会 個人戦 優勝 団体戦 優勝
2014年 - グランプリ・チェジュ 優勝
2014年 - グランドスラム・東京 5位
2015年 - ヨーロッパオープン・ソフィア 優勝
2015年 - ヨーロッパオープン・ローマ 3位
2015年 - アジア選手権 個人戦 2位 団体戦 3位
2016年 - グランプリ・サムスン 5位

出典：JudoInside.com

出演映像

青春不敗2 #38 - YouTube
共演：鄭勲、宋大南、曹準好、ヒョヨン（少女時代）、ジヨン (KARA) 、ボラ (SISTAR) 、スジ (Miss A) 、イェウォン（ジュエリー)他

外部リンク

* 金宰範 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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