金徳訓

金徳訓（キム・ドックン）

金徳訓（キム・ドックン、김덕훈、1961年1月1日 - ）は、北朝鮮の政治家であり、経済分野における重要な役割を担ってきました。彼は朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会副委員長といった要職を歴任しています。

経歴

金徳訓は2001年に大安電気工場の支配人に就任し、その後、大安重機械連合企業所への名称変更を経て2008年までその職を務めました。2003年には最高人民会議第11期代議員に選出され、政治家としてのキャリアをスタートさせました。

2011年には慈江道人民委員会委員長に就任し、地方行政を担いました。2014年には内閣副総理に任命され、中央政府での要職を務めることになります。2016年5月7日に開催された朝鮮労働党第7次大会で朝鮮労働党中央委員会委員に選出され、党内での地位を確立しました。

2019年4月11日に開催された党中央委員会第7期第4回総会で党中央委員会政治局委員候補に補選され、同年12月28日から31日まで開催された党中央委員会第7期第5回総会で党中央委員会政治局員に昇進、党中央委員会副委員長、党中央委員会部長に選出されました。2020年4月12日に開催された最高人民会議第14期第3回会議で最高人民会議予算委員会委員長に選出されています。

2020年8月13日、党中央委員会政治局第7期第16回会議で党中央委員会政治局常務委員会委員、内閣総理に選出されました。2021年1月5日から開催された朝鮮労働党第8次大会で中央委員会委員に再選され、1月10日に開催された党中央委員会第8期第1回総会で朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員に選出。同年9月29日の第14期最高人民会議第5次会議では、第8次党大会で政界を引退した朴奉珠元首相の後任として国務委員会副委員長に任命されました。

しかし、2024年12月23日から開催された第8期党中央委員会第11回総会で内閣総理・党政治局常務委員を解任され、党中央委員会書記・党部長に起用されています。後任の内閣総理・党政治局常務委員には党書記の朴泰成が充てられました。

人物

金徳訓は経済通として知られており、北朝鮮の経済全般を指揮する役割を担ってきました。2021年の朝鮮労働党第8期中央委員会発足時点での党内序列は、金正恩、崔竜海、趙甬元、李炳鉄に次ぐ第5位であり、その地位の高さがうかがえます。

まとめ

金徳訓は長年にわたり北朝鮮の政治・経済の中枢で活躍してきた人物です。最近の人事異動は彼のキャリアにおける転換点となる可能性があります。今後の動向が注目されます。

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