金曜ドラマ (NHK)

金曜ドラマ

『金曜ドラマ』は、1992年から1993年、さらに2009年から2010年にかけてNHK総合テレビで放送された連続ドラマの枠であり、独自のスタイルと特徴を持つ作品が放送されました。最初の放送は1992年度に始まり、30分の形式で展開されましたが、その後一時期放送が休止されました。この枠は、19:30から20:45までの時代劇とのコンプレックスの一部として位置付けられていましたが、20:15からの時間帯に現代劇が放送されるという形で整理されました。

1992年度の放送終了後、金曜日の現代劇はしばらく途絶え、2000年度には『ドラマ家族模様』として再び登場しました。しかし、こちらも時代劇との枠を入れ替える形で消滅してしまいました。

枠の復活

2009年度には、この『金曜ドラマ』が新たに復活し、22時台に45分間の放送枠が設けられました。この復活により、同時間帯で放送されていた『スポーツ大陸』は、月曜日の放送枠へと移動することになり、さらに単発特別番組は終了しました。新たにスタートしたこのドラマ枠では、主に30-40代の女性をターゲットにした作品が多く、現代のトレンドを反映したストーリー展開が特徴でした。

放送内容は、原則として短編または中編が主流であり、長編の作品はほとんどなく、特に海外作品以外では1クール（約10回）の長さの作品は見受けられませんでした。特に『ドラマDモード』や『よるドラ』といった過去の作品からの流れを持つ枠でもありました。この間、2009年の6月から7月にかけては韓国ドラマの『スポットライト』の前編が放送され、さらに2010年には後編が放送されるなど、海外制作の影響も見受けられました。

制作体制と放送形態

興味深い点として、金曜ドラマでは多くが外部の制作会社との共同制作を行っていることが挙げられます。一般的にNHKの大河ドラマや連続テレビ小説はほとんどがNHK自体の制作ですが、『金曜ドラマ』は外部会社との連携が重視されていました。これは、NHK関連団体ではなく外部の会社と直接協力する形での制作スタイルに該当し、特に土曜ドラマや過去の夜の帯ドラマに見られる地方局制作作品は少なかったです。

しかし、2010年度には再度の終了となり、形として『ドラマ8』と統合され、『ドラマ10』として火曜日に移動しました。その後、2016年度からは金曜日の22時に再び連続ドラマが復活し、視聴者に喜ばれました。

放送内容に関しては、視覚障害者対応の解説放送が一般的には行われていますが、『金曜ドラマ』ではその実施が見られないという特異な点もありました。この枠での多様な作品の数々は、視聴者にとって嬉しい選択肢を提供し、多様な声でドラマの世界を織りなしました。

放送時間

• - 1992年4月 - 1993年3月：毎週金曜20:15 - 20:45
• - 2009年4月 - 2010年3月：毎週金曜22:00 - 22:45（総合テレビ、実際は22:43まで）
• - 2009年4月 - 2010年3月：毎週月曜18:00 - 18:45（BSハイビジョン、総合テレビから3日遅れ）

放送作品例

• - 1992年

- 4月 - 6月：六畳一間一家六人
- 9月 - 11月：ママの転勤

• - 1993年

- 1月 - 3月：包丁いっぽん〜夢、みてますか

• - 2009年

- 4月 - 5月：コンカツ・リカツ
- 5月 - 6月：ツレがうつになりまして。
- 6月 - 7月：スポットライト 前編
- 8月 - 10月：派遣のオスカル〜少女漫画に愛をこめて
- 10月 - 12月：行列48時間
- 12月：シスター

• - 2010年

- 1月 - 3月：スポットライト 後編

『金曜ドラマ』は、その多彩な作品を通じて、日本のドラマ文化に貢献し、視聴者に新たな視点を提供し続けました。

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