金沢スタジアム

金沢スタジアムの概要

金沢スタジアム（かなざわスタジアム）は、石川県金沢市の金沢城北市民運動公園内に位置するサッカー専用のスタジアムです。この施設は金沢市が所有しており、金沢市スポーツ事業団、石川ツエーゲン、ケィ・シィ・エスが共同で管理運営を行っています。また、地元の企業であるゴーゴーカレーグループが命名権を取得しており、スタジアムは「金沢ゴーゴーカレースタジアム」という名称でも知られています。

建設の背景

金沢スタジアムは、金沢市の市制百年記念事業としての一環として整備が進められています。旧市民サッカー場の老朽化に伴い、J2リーグ規格に対応すべく移転新築することが決定されました。観客の動線や飲食スペースの充実など、観戦体験の向上が求められたため、改修から新たなスタジアムの建設に方針が変更されました。ここで建設事業は2019年に始まり、約75億円の予算で進められ、2024年度の供用開始を目指しています。

構造と設計

新しいスタジアムは、延床面積約19,000㎡で、収容人数は1万人を基本とし、将来的には1万5千人への拡張が可能な設計になっています。スタジアムのメインスタンドとバックスタンドは鉄筋コンクリート造であり、全席に屋根が付いています。また、南側には屋根付きの立見席、北側には将来の拡張を考慮した設計のスタンドが配置されています。北側サイドスタンドの後方には大型映像装置も設置される予定です。

導線の設計も重要で、メインスタンドや南側サイドスタンド、バックスタンドを結ぶ2階コンコースが中心になります。また、VIPエリアも用意されており、一味違う観戦体験が提供されることが期待されています。

特徴的な座席としては、冷暖房完備のプレミアムラウンジ席、ピッチに近いフィールドシート、複数人利用が可能なテラスシートなどがあり、またバックスタンドにはカウンター席やソファシート、さらには畳シートも設けられます。

サッカー場の運営

2022年には、改築後のスタジアムをJリーグのツエーゲン金沢のホームスタジアムとするための要望書が金沢市に提出されました。このサッカー場の新しい名称「金沢スタジアム」は、2023年2月に市議会で正式に決定されました。また、指定管理者は2023年8月に選定され、2023年10月より運営を開始します。

スタジアム周辺には多目的スペースや防災拠点として使える備蓄倉庫の設置も計画されています。クラウドファンディングにより集まった資金も、観戦環境の向上へと活用される予定です。

アクセス情報

金沢スタジアムへのアクセスは、IRいしかわ鉄道線の東金沢駅から徒歩15分、金沢駅からは徒歩30分の距離にあります。さらに、バスでのアクセスも便利で、金沢駅からのおよそ10分の距離にある「城北市民運動公園」で降車することができます。試合の日にはシャトルバスも運行され、公共交通機関を利用する際も安心です。自動車でのアクセスも良好で、金沢東インターチェンジから約5分で到達することが可能です。

このように、金沢スタジアムは地域に根差したサッカー文化を支える重要な役割を果たすことが期待されています。

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