釣腰

釣腰（つりごし）は、柔道における腰技の一つであり、講道館や国際柔道連盟 (IJF) で正式に認められている技です。IJF略号はTGOで示されます。

概要

釣腰は、相手の後ろ帯を釣り上げ、自分の後ろ腰に乗せて、大腰のように投げる技です。この技のポイントは、相手の体勢を崩し、効果的に釣り上げることです。また、跳腰や内股といった他の技と連携させることも可能です。これらの技を帯を持って仕掛けることで、櫓投げのような形になることもあります。

1948年に講道館機関誌『柔道』において、玉嶺生は、釣腰が相撲の決まり手における上手投げ、下手投げ、腰投げに相当するものであると述べています。ただし、柔道のルールでは、帯を持つ組み手に一定の制限があるため、注意が必要です。

基本形としては、相手の肩越しに後ろ帯を掴む方法が一般的です。この形は、特に大釣腰（おおつりごし）とも呼ばれます。

変化

小釣腰

小釣腰（こつりごし）は、釣腰の一つの変化形であり、相手の腋の下を通して後ろ帯を掴む点が特徴です。YouTubeのKODOKANチャンネルで公開されている釣腰の動画では、基本形だけでなく、この小釣腰も紹介されています。小釣腰は、相手との距離が近い場合に有効な技とされています。

類似技

釣腰と似た技としては、大腰、浮腰、移腰などが挙げられます。これらの技は、いずれも腰を使って相手を投げるという点で共通していますが、細かな点で違いがあります。

これらの類似技については、大腰の項目にある#類似の技のセクションで詳しく解説されています。

その他

釣腰は、柔道における重要な技の一つであり、競技だけでなく、柔道の稽古においても広く用いられています。習得には、正しい姿勢とタイミング、そして相手の体勢を崩す技術が求められます。

参考資料
釣腰 / Tsuri-goshi - YouTube KODOKANチャンネル
釣腰｜柔道チャンネル

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