釧路駅前バスターミナル

釧路駅前バスターミナル

釧路駅前バスターミナルは、北海道釧路市のJR釧路駅前に設置された、くしろバスが管理・運営する主要なバス施設です。このターミナルは、くしろバスと阿寒バスを中心に、複数のバス事業者（北海道中央バス、道北バス、根室交通、北海道バスなど）が乗り入れる、道東地方における陸上交通の重要な結節点としての役割を担っています。

沿革

このバスターミナルは、1964年（昭和39年）に供用が開始されました。長年にわたり釧路駅前のバス交通を支えてきましたが、施設の老朽化に伴い、大規模な改築が行われました。2007年（平成19年）12月25日には、建て替えられた釧路駅前複合ビル内に移転・リニューアルオープンし、従前は分かれていた阿寒バスの待合所と機能統合が図られました。この複合ビルには、バス関連施設のほか、2008年（平成20年）2月21日には「スーパーホテル釧路駅前」も開業しており、交通拠点としての機能と宿泊施設が一体となった利便性の高い空間となっています。

所在地と施設

バスターミナルは、釧路駅前複合ビル内に位置しており、住所は北海道釧路市末広町14丁目1番2号です。

ターミナル内の施設は、主に釧路駅前複合ビルの1階と2階に配置されています。1階には、利用者のための様々な設備が整えられています。

営業窓口: 札幌線、くしろバス、阿寒バスの各窓口が設けられており、乗車券の購入や情報収集が可能です。
待合室: 広々とした待合空間が確保されており、出発までの時間を快適に過ごすことができます。
売店: 軽食や飲み物などを購入できる売店があります。
券売機: 阿寒バスの路線や、都市間バス「特急ねむろ号」の乗車券を自動で購入できる券売機が設置されています。
トイレ: 清潔なトイレが完備されています。

また、ビルの2階には、くしろバスの駅前事務所が置かれています。

のりば案内

釧路駅前バスターミナルには、ビル内に1番から15番までの多数ののりばが設けられており、さらにビル前の路上にも特定の路線ののりばがあります（2024年10月1日現在）。各のりばからは、行先方面や運行事業者によって路線が分けられています。

1番のりば: たくぼく循環線、イオン釧路店方面など
2番のりば: たくぼく循環線、豊美線、イオン美原線方面など
3番のりば: 白糠方面、白樺台方面、遠矢方面など
4番のりば: 美原方面（芦野経由、大曲経由）など
5番のりば: 白樺台方面（千代ノ浦経由、晴海団地経由）など
6番のりば: 文苑、厚岸、南北線方面など
7番のりば: 白糠駅、大楽毛、昭和方面など（一部阿寒バスと共同運行）
8番のりば: 札幌、旭川、根室行きの都市間バスや、釧路空港行きの連絡バスなどが発着します（阿寒バス、くしろバス、北海道中央バス、道北バス、根室交通が運行・共同運行）。
9番のりば: イオン昭和店、新野団地、イオン新富士方面など
10番のりば: 若草団地、武佐、厚岸、別保方面など
11番のりば: 文苑、緑ヶ岡、南北線方面など
12番のりば: 主に市立病院方面へ向かう阿寒バス運行路線が発着します。
13番・14番のりば: 車両待避、臨時便、阿寒バス運行の定期観光バスなどが使用します。
15番のりば: 標津、羅臼、鶴居、鶴野、阿寒湖温泉、山花温泉リフレ方面など、主に阿寒バスの広域路線が発着します。

また、釧路駅前複合ビルに面した道路上には特定ののりばが存在します。

路上のりば: 北海道バスが運行する札幌行きの都市間高速バス「釧路特急ニュースター号」が発車します。釧路空港からの連絡バスは降車専用です。

このように、釧路駅前バスターミナルは多岐にわたる路線が集まる拠点として、地域住民や観光客の移動を支えています。

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