鈴木がんま

鈴木がんま (漫画家)

鈴木がんま（すずき がんま、1963年8月15日 - 2013年9月15日）は、日本の漫画家であり、本名である鈴木雅洋（すずき まさひろ）名義でも活動しました。また、ゲームの原画家としては今中光太郎（いまなか こうたろう）の名義を使用していました。

生涯

宮城県仙台市で生まれた鈴木がんまは、AB型の血液型でした。東京都立大学工学部土木工学科を中退後、漫画家を目指し、古沢優のアシスタントを務めました。1989年には『週刊少年サンデー』（小学館）にて、鈴木雅洋名義でレーシングカートを題材にした『タックイン』でデビューを果たします。

『タックイン』の連載終了後は、みやすのんきの『HEAVY METAL甲子園』のアシスタントなどを務め、1992年から1993年にかけては、高畠かづを（または高畑和夫）名義でバイク雑誌にバイク漫画を執筆しました。特に『ライダーコミック』（辰巳出版）に連載された『デリ☆ハン Delivery Hunter』は、雑誌の路線変更により打ち切りとなりました。

1993年から1997年にかけては、再び鈴木雅洋名義で小学館の学年誌に剣道漫画『ごメン!で一本』、推理漫画『まかせてダーリン』、ミニ四駆漫画『ウイニング嵐』を連載しました。これらの作品の中で、単行本化されたのは『まかせてダーリン』のみです。

『デリ☆ハン』の打ち切り後、友人である漫画家・緋村えいじからの情報で、成年向け漫画の執筆を開始。『コミックラッツ』（司書房）1993年9月号に掲載された読切漫画「PASS the CRISIS」（鈴木銃馬名義）を皮切りに、成年向け漫画家としての活動をスタートさせました。その後、『コミックラッツ』や『コミックドルフィン』、『COMIC天魔』などの雑誌で作品を発表しました。

1997年からは、『コミック電撃大王』で鈴木がんま名義のSFラブコメディ『どきどきタイムトラブラー』（原作：松倉慎）を連載開始。この作品の連載中に、『小学五年生』・『小学六年生』ではミニ四駆漫画『ウイニング嵐』を2つの異なるストーリーで同時連載しました。

2005年以降は、今中光太郎名義で美少女ゲームの原画家としても活躍しました。CLOCKUPの『黒の歌姫』などが代表作です。

2013年9月15日、脳内出血のため50歳で急逝しました。最後の原画担当作品は、2012年4月発売の『グランリブラアカデミー』（FOUNDATION）です。作品の管理は、友人である漫画家の水原賢治に一任されています。

人物

趣味はバイクとテレビゲームで、『ときめきメモリアル』がお気に入りのゲームでした。好きな映画監督はフランク・キャプラと黒澤明。好きな漫画はしげの秀一『頭文字D』、高港基資の黒月史郎シリーズ、臼井儀人『クレヨンしんちゃん』であり、三谷幸喜の作品も好んでいました。

オタク的な人間になったきっかけは、園田健一がキャラクターデザインを担当したOVA『バブルガムクライシス』を見たことだったと語っています。

主な作品

漫画（鈴木雅洋名義）

タックイン（原作：谷川朋彦）
ごメン!で一本（原作：中村生詩）
まかせてダーリン
世紀末ミニ四駆伝説 ウイニング嵐

漫画（高畠かづを名義）

デリ☆ハン Delivery Hunter

漫画（鈴木がんま名義）

どきどきタイムトラブラー（原作：松倉慎）

ゲーム（今中光太郎名義）

黒の歌姫
ツヴァイ・ウォルター -Zwei Worter-
* グランリブラアカデミー

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