鈴木康志

鈴木康治（すずき やすし）

日本の音楽シーンに多大な影響を与えたシンガーソングライター、音楽プロデューサーである鈴木康治さん（1956年4月15日 - 2023年5月7日）の生涯を振り返ります。

プロフィール

福島県いわき市出身の鈴木さんは、1986年に高橋佳生さんと共に音楽ユニット"SCREEN"（前身はエリカ）を結成し、アポロンからデビューしました。SCREEN時代には、シングル2枚とアルバム1枚をリリース。

1989年のSCREEN解散後はソロ活動を開始。東芝EMIから1枚、日本コロムビアからオムニバスアルバムを2枚リリースしました。ソロ活動と並行して、作曲家としてもその才能を発揮し、数多くのアーティストに楽曲を提供しました。

同時期には、さだまさしさんがプロデュースするコーラスグループ「白鳥座」（第3期）に、ボギー鈴木名義でギタリストとして参加。その後、佐田玲子さんのソロ活動に伴い、ボーカルに転向。1990年7月10日には、さだまさしwith 白鳥座として「長崎から」をリリースし、ボーカリストとしてもその名を刻みました。

1991年、白鳥座の活動停止後、鈴木さんはビーイングに入社。ディレクター、音楽プロデューサーとして、近藤房之助さん、REV、PAMELAH、Beachesなど、数多くの新人アーティストを手掛けました。また、自身もアーティストとして、B'z、大黒摩季さん、ZARD、TUBEなど、数々の有名アーティストの作品にコーラス、コーラスアレンジ、アコースティック・ギターで参加しました。

その後、日音にてプロデューサーとして新人発掘・育成に尽力する傍ら、音楽専門学校で講師も務めました。近年は、株式会社ラッシュの代表としてアーティストのプロデュースを手掛けるとともに、ボーカルスクール「studio RUSH」を主宰し、アマチュアからプロまで幅広い層のスクール生を指導しました。全日本カラオケグランプリ、カラオケ ワールド チャンピオンシップスの日本大会、アジア大会など、様々なカラオケ大会の審査員も務めました。

2013年には、ボーカルテクニックに関する独自の理論・指導法をまとめた著書「もう一曲聴きたい!と言わせるヴォーカルテクニック」を出版。

2014年には、28年ぶりにSCREENとしての活動を再開し、シングル「夢ふたたび」をリリース。2015年には初のソロアルバム「Dearly」を、2016年にはSCREENのアルバム「ひだまり」をリリースしました。2017年12月〜2018年1月には、NHK Eテレ「趣味どきっ!あなたもカラオケマスター」に出演し、レッスン内容・テキストの監修を担当しました。

2023年5月7日、67歳で逝去。訃報は、自身が代表を務める音楽制作会社「ラッシュ」の公式Twitterで発表されました。

楽曲提供作品

作詞・作曲

たま&エミー「恋の花咲くお年ごろ」
クリス・ハート「memento」

作曲

池田聡「First of September -空色のバス-」
髙橋真梨子「家」
野口五郎「ストレンジャー」
松崎しげる「星の夜だから」
未来-MIKU-「愛する人」
渡辺真美「東京フラワー」
他多数

編曲

織田哲郎「Summer Dream」
他多数

プロデュース及びディレクション作品

森下由実子 「TEARS」 Al.「KICK OFF」
中原薫 「街中の素敵みんな着飾って」
REV 「抱きしめたい」 Al.「REV」
近藤房之助「夢の尻尾」
PAMELAH 「LOOKING FOR THE TRUTH」 Al.「TRUTH」「PURE」
出口雅之「奇跡の風」 Al.「EGOIST」
Misty Eyes「CAN'T STOP LOVING」
elika「Smile Again」
DOGGY BAG 「扉」「ミレニアムベイビー」
未来-MIKU- 「素直になれなくて」「HANABI」
Peach Jam「一生分の愛を君に」
他多数

レコーディング参加作品

（コーラス、コーラスアレンジ、アコースティック・ギター）

B'z、大黒摩季さん、ZARD、TUBE、織田哲郎さん、WANDS、T-BOLAN、DEEN、REV、近藤房之助さん、PAMELAH、宇徳敬子さん、出口雅之さん、未来-MIKU-　他多数

関連人物

高橋佳生: デュオグループSCREENのメンバー。

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