鈴木秀美 (チェリスト)

鈴木秀美（すずき ひでみ）

プロフィール

1957年10月29日、兵庫県神戸市に生まれた日本のバロック・チェリスト、指揮者。音楽一家に育ち、兄はチェンバロ・オルガン奏者の鈴木雅明、妻は声楽家の鈴木美登里という音楽に囲まれた環境で育つ。桐朋学園大学、ハーグ王立音楽院で学び、当初はモダン・チェロを演奏していたが、後にバロック・チェロに転向。バロック・チェロの巨匠アンナー・ビルスマに師事し、古楽器演奏の道に進む。

音楽活動

1980年代から古楽器奏者としてチェロと指揮の両面で活動を開始。バロック音楽を中心に、古典派の作品にも造詣が深い。2001年には自らオーケストラ・リベラ・クラシカを創設し、ハイドンをはじめとする古典派音楽の演奏に力を注ぐ。その演奏は、古楽器の持つ独特の響きを最大限に引き出し、作品の新たな魅力を引き出すと評価されている。

教育活動

東京音楽大学チェロ科客員教授、東京藝術大学古楽科非常勤講師として後進の指導にもあたっている。また、雑司谷拝鈍亭終身楽長を務めるなど、音楽文化の発展にも貢献している。2021年からは神戸市室内管弦楽団の音楽監督に就任し、地元神戸の音楽シーンの活性化にも尽力している。

著書

音楽に関する著書も多数出版しており、古楽器演奏への情熱や音楽に対する深い考察が読み取れる。

『増補改訂版『古楽器』よ、さらば!』（音楽之友社）
『ガット・カフェ　- チェロと対話をめぐる対話』（東京書籍）
『無伴奏チェロ組曲』（東京書籍）
『通奏低音弾きの言葉では、』（アルテスパブリッシング）

これらの著書は、音楽ファンのみならず、演奏家にとっても貴重な資料となっている。

演奏スタイル

鈴木秀美の演奏は、古楽器の特性を活かしながら、作品本来の魅力を最大限に引き出すことを追求している。その演奏は、緻密な技術と豊かな音楽性を兼ね備え、聴衆を魅了する。また、指揮者としては、オーケストラ全体をまとめ、作品の持つ世界観を表現することに長けている。

その他

近年は、SNSやYouTubeチャンネルを通じて、自身の活動や音楽に対する考えを発信している。幅広い層の音楽ファンから支持を集めている。

外部リンク

公式ウェブサイト
FacebookのURL'>鈴木 秀美 (hdmszk) - Facebook
Hidemi Suzuki (@Hidemi_Suzuki) - X（旧Twitter）
鈴木秀美 - トピック - YouTubeチャンネル
鈴木秀美 アーティストページ - Sony Music Entertainment (Japan) Inc IncのURL)
Hidemi Suzuki Page - BIS Records AB
鈴木秀美 アーティストページ - Arte dell'arco japan
鈴木秀美 - Hidemi Suzuki - Naxos Japan, Inc.
王子ホールのURL'>インタビュー 鈴木秀美 『ガット』と『サロン』について『ガット』と『サロン』について - 王子ホール
日経BPのURL'>鈴木秀美音楽監督「オーケストラ・リベラ・クラシカ第33回定期演奏会」ハイドンのぬくもり、新旧の響きで楽しませる - 日経BP

鈴木秀美は、バロック音楽界を牽引する重要な人物の一人であり、その活動は今後も注目される。

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