鈴裕化学

株式会社鈴裕化学の概要

株式会社鈴裕化学（英: Suzuhiro Chemical Co., Ltd.）は、化学工業の分野において特に難燃剤や難燃助剤の研究開発及び製造を専門とする企業です。本社は茨城県守谷市に位置しており、業界内でも確かな地位を築いています。

主力製品と事業内容

鈴裕化学が展開する主力製品には、さまざまな種類の難燃剤があります。特に「ファイアカット（FCP）」と呼ばれるハロゲン系及びノンハロゲン系の粉末状難燃剤が代表的です。また、難燃マスターバッチに関しては「ヒロマスター」シリーズを展開し、様々な用途に対応できる製品を提供しています。

さらに、同社は三酸化アンチモンを主要成分とした難燃助剤「AT3」シリーズの製造も行っています。これは、難燃処理を施した素材において、燃焼を遅らせるための重要な役割を果たします。そのほか、ドリップコントロール剤や粉体加工技術を用いた難燃処方の研究なども受託で行っており、幅広いニーズに応えています。

会社の歴史

株式会社鈴裕化学の歴史は1970年に遡ります。当初は東京都中央区の日本橋で設立され、すぐにゴムや合成樹脂向けの難燃助剤の委託製造を始めました。1974年には茨城県守谷町（現・守谷市）に製造所と研究所を建設し、ここを本社に移転しました。

1985年には、三酸化アンチモンの難燃助剤である「AT3」の販売を開始し、その後も様々な製品の展開を進めました。1987年には第2工場を設け、難燃マスターバッチ「ヒロマスター」シリーズの製造を開始しました。また、1988年からは無機系難燃剤の受託製造も始まり、顧客の要求に応じた製造体制を整えました。

さらに、1996年からは中国湖南省とのOEM契約により、三酸化アンチモン「AT-3CN」を委託製造し、国際展開を進めます。2003年からは中国広東省においても製造を行い、信頼性の確保とコストの最適化を図っています。

2004年以降も、様々な国と連携しながら、FCPシリーズの製造拡大を図り、オンサイトでの受託製造を拡充していきます。特に中国江蘇省や山東省でも生産を行い、技術力を高めていくことで、グローバル展開を図ります。

まとめ

鈴裕化学は、長い歴史を持ちながらも技術革新を続け、多様なニーズに応える製品群を提供しています。社内における研究開発の強化や製品品質の向上はもちろん、国際的な連携を通じて、さらなる成長と発展を目指しています。

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