銀河少年隊
銀河少年隊について
『銀河少年隊』（ぎんがしょうねんたい）は、NHKが1963年4月7日から1965年4月1日まで放送した人形劇で、手塚治虫が原作を手掛けました。全3部からなるこの作品は、全92話で構成されており、毎回SF的な要素やメカが登場し、数分間のアニメーションが組み合わさっています（アニメーション部分は虫プロダクションによって製作）。
あらすじ
この物語は、太陽が急速にエネルギーを失い、冷え込んでいく様子から始まります。花島博士は、地球だけでなく全ての生物が絶滅の危機に直面していることを発見します。太陽を再生させるためには、恒星同士が衝突する際に生成される特殊な物質を撃ち込むことが必要です。
ロップ少年は、彼の愛犬ロボットと共に、金星から来た優美なアーミア、勇敢な火星人ポイポイ、そしておっちょこちょいな宇宙人ダーとともに冒険に出かけます。彼らはロケット「ロップ号」で銀河系内の探検を開始し、恒星の衝突現場を見つけ出そうと奮闘します。途中で、悪役のゴムバンとデスとの妨害を乗り越え、アーミアの優しさに触れた超高性能ロボットのゴボスの助けを借りて、ついに恒星の衝突の現場にたどり着きます。おかげで、絶滅の危機に瀕していた地球を救うことができたのです。
スタッフ
この作品は、多くの才能あるスタッフによって制作されました。原作は手塚治虫が担当し、脚本には若林一郎と島田二郎（第31話のみ）が参加しています。人形美術は竹田喜之助、操演は竹田人形座が行い、音楽は冨田勲が手がけました。アニメーション部分は虫プロダクションによるものです。放送は、1963年4月から1964年4月にかけての第1部、1964年4月から1965年1月の第2部、1965年1月から4月までの第3部に分かれています。
放送時間
- - 第1部（全43話）
- 毎週日曜日 17時45分 - 18時（15分）
- - 第2部（全38話）
- 毎週木曜日 18時 - 18時25分（25分）
- - 第3部（全11話）
主題歌
主題歌『銀河少年隊』は、初年度の第1部が島田二郎の作詞、冨田勲の作曲で、坂本九が歌い、合唱は二期会が担当しました。第2部と第3部では、作詞が若林一郎に変わり、上高田少年合唱団が歌いました。
声の出演
作品には多くの声優が参加しました。ロップの声は安藤哲（第1部）および白坂道子（第2部以降）が演じました。花島博士は若山弦蔵、ポイポイは天地総子、ダーは永井一郎が担当し、その他にも安田まり子や太田淑子など多くのキャストが名を連ねています。
現存する映像
本作品はフィルム作品ですが、現存する映像は非常に限られています。第28話「谷間の怪艇」、第67話「月の廃墟」、第87話「化石病」の一部が残っており、第67話では後に音声テープが再発見され、DVDに収められました。
豆知識
1997年には、宇宙シャトル「コロンビア号」で土井隆雄宇宙飛行士がこの番組の主題歌を目覚まし用の曲として流しています。また、この作品の第1部の設定は、後に登場する非手塚アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に影響を与えました。
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