銀海寺

銀海寺について

銀海寺（ぎんかいじ）は、韓国の慶尚北道永川市にある著名な仏教寺院であり、曹渓宗という韓国仏教の主要な宗派の第10教区本寺です。この寺院は歴史的な背景を持ち、その延長線上で多くの文化財も抱えています。

歴史的背景

銀海寺の創建は、新羅の憲徳王の時代に遡ることができます。809年、恵哲和尚が海眼寺という名で初めて寺院を建立しましたが、当時の海眼寺は現在の銀海寺とは異なる場所に位置していました。その後、李氏朝鮮時代に入り、太宗による仏教弾圧が行われた際には、1407年に88の寺院が存続を許可された中で、海眼寺は含まれておらず、廃寺への道を辿りました。

同じく、世宗の時代でも1424年に仏教の抑圧が実施され、36の寺院が生き延びた中でも海眼寺は名を連ねることができなかったため、長い間その運命は暗いものでした。しかし、銀海寺は1546年に現在の場所に建立され、1564年には妙真上人によって再建されました。その後も、1589年に法英上人による重修や1726年に一珠上人と処行上人による改修、1822年に雪虚禅師によって改修が行われるなど、寺院はその格式を保ち続けました。

近現代における銀海寺

日本の統治時代の1911年には、寺刹令施行規則により銀海寺は朝鮮三十本山に指定され、1943年時点では245間、35棟という広大な規模を誇る寺院になりました。しかし、朝鮮戦争等の影響により、多くの建物が失われ、今残っているのは19棟のみとなっています。

文化財

銀海寺はその歴史的価値から多くの文化財を有しており、特に居祖庵霊山殿は大韓民国によって指定された国宝第14号に認定されています。これにより、銀海寺は単なる宗教の場ではなく、文化的な遺産としても重要な役割を果たしています。

投資や修復が行われ、かつての栄光を再生しようとする努力が続けられる中で、銀海寺は訪れる人々に深い感銘を与え続けています。今後もその存在を保ちつつ、さらなる発展が期待される寺院であると言えるでしょう。

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