鏡川橋停留場

鏡川橋停留場について

鏡川橋停留場（かがみがわばしていりゅうじょう）は、高知県高知市本宮町に所在するとさでん交通伊野線の路面電車の停留場です。この停留場は伊野線での複線と単線の境界地点であり、ここを発着する電車が多く設定されています。さらに、駅長が配置されているため、運営面でも重要な役割を果たしています。

歴史の概略

伊野線は1904年、土佐電気鉄道によって堀詰から乗出まで開業されました。その後1906年には乗出から鏡川橋停留場まで延長され、路線の終点として運行が始まりました。翌年には伊野方面に向かう路線が開通し、初めて伊野方面へのアクセスが可能となりました。それからの数年間で、伊野線は単線から複線化の過程を経て、1958年には蛍橋から鏡川橋停留場までが複線となり、この時から多くの列車が当停留場で折り返すようになりました。さらに、安芸線が存在していた時期には、鏡川橋停留場から安芸駅までを結ぶ直通電車も運行されていました。

年表

• - 1906年（明治39年）10月9日：乗出から鏡川橋停留場までが開通する。
• - 1907年（明治40年）9月16日：鏡川橋停留場から咥内まで開通し、中間駅となる。
• - 1956年（昭和31年）4月21日：鏡川橋変電所を設置。
• - 1958年（昭和33年）10月1日：蛍橋から鏡川橋停留場までの区間が複線化される。
• - 2010年（平成22年）8月：バリアフリー化改良工事が完了。
• - 2014年（平成26年）10月1日：土佐電気鉄道が高知県交通および土佐電ドリームサービスと経営統合し、とさでん交通として運営が開始される。

停留場の構造

鏡川橋停留場は、伊野線の併用軌道区間に位置しており、道路上にホームが設けられています。上り（はりまや橋方面）、下り（伊野方面）それぞれのホームは相対式に配置され、下りのホームは乗降専用と降車専用の2つの面に分かれています。この配置は、電車の複数の折り返しが行われても利用者に支障が出ないよう配慮されています。また、下りホームの間には渡り線があり、折り返し時に使用されます。

停留場の北側には鏡川橋変電所があり、南側には待合室やトイレ、乗務員詰所といった便利な施設が備わっており、一日乗車券の販売も行っています。駅長が常駐しており、電車の運行管理や発車合図に努めています。

周辺の環境

鏡川橋停留場と隣の鴨部停留場の間には鏡川が流れ、軌道は鏡川橋梁によって渡ります。この橋は軌道専用で、1979年に完成した現在の橋が3代目となります。初代の橋は開通当初から利用されていましたが、後に新しい橋が架けられました。水面を渡るこの景色は、周辺の交通にも一役買っています。

路線バス

「鏡川橋」バス停も近くにあり、路線バスが利用可能です。ただし、鳥越方面へのバスは通過します。

まとめ

鏡川橋停留場は、高知県の交通の要所であり、長い歴史を有する場所です。訪れる人々にとって、便利な交通手段を提供する重要な停留場であることでしょう。

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