鏡桜南二

鏡桜 南二（かがみおう なんじ）について

鏡桜 南二は、1988年2月9日生まれでモンゴル国ウブルハンガイ県出身の元大相撲力士です。彼は一旦は高い地位に昇進し、その後の経験を通じて相撲人生を全うしました。元々はバスケットボールやモンゴル相撲、レスリングをこなしており、13歳の時に大相撲に興味を持つことになりました。

入門と初土俵

2003年、旭鷲山の紹介を受けて日本に渡り、鏡山部屋に入門しました。初土俵は同年7月で、その時の四股名は鏡桜 南二でした。彼の四股名は、鏡山部屋の名前からとられています。2003年9月場所で初めて番付に載り、初土俵から数年の間は体重の軽さから、勝ち負けが続く日々を送っていました。

成長と挑戦

2005年の5月に三段目に昇進しましたが、その後は一進一退の成績が続きました。特に鏡山部屋は、鏡桜の入門時から力士が少ない状態が続き、彼が実力を高めるために他の部屋での出稽古を積む必要がありました。その努力の結果、最終的に2009年5月から幕下に定着し、2012年には初めて十両に昇進しました。

十両・幕内での活躍

十両昇進後、彼は数々の困難に直面しながらも、2013年5月場所では12勝3敗の好成績を修め、優勝争いにも名を連ねました。しかし、次々と起こる怪我や体力不足からの不調があり、一時は二度の十両降格を経験しました。その後、2015年5月に十両優勝を果たすものの、翌年からは再び怪我に悩まされる日々が続きました。

引退とその後

2023年3月には日本国籍を取得し、同月場所を最後に引退を決意しました。引退後は自らの会社を立ち上げ、住宅リフォームや飲食業を手がけるなど新たな人生を歩んでいます。また、6月には断髪式を行い、多くの支援者や関係者に見守られて新たなスタートを切りました。

取り口と力士生活

鏡桜は左上手を得意とし、引き技や寄り、上手投げを駆使して戦いましたが、巨漢相手には苦戦することが多いとされました。彼の取り口は、力強い一撃よりも戦略的な技術が光るものでした。時には負け越しもありましたが、それでも常に真摯に相撲に取り組む姿勢が彼の人生を支えてきました。

エピソードとプライベート

鏡桜は、部屋の環境が厳しい中でも努力を続け、家族と共に暮らす安心感を持ちながら相撲に打ち込んでいました。結婚後は、部屋の近隣に家族と住むようになり、私生活と相撲生活の両立を果たしました。それでも、業界内での厳しさや状況に対して真摯な姿勢を崩さずに生きてきたことが、彼の耐え忍ぶ力となっていたのでしょう。

最後に

総じて、鏡桜 南二の相撲人生は、挫折や困難を乗り越えて成し遂げたものであり、彼の努力の積み重ねが現在の彼を形成しています。引退後も日本での生活を続け、新たな事業に取り組む彼の姿は、多くの人々に感動を与え続けることでしょう。

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