松田恵里

松田 恵里（まつだ えり）

松田恵里は1994年6月6日生まれで、神奈川県海老名市に生まれ、伊勢原市で育ちました。現在はTEAM10COUNTに所属し、WBA・WBO女子世界アトム級の統一王者としてその名を知られています。

来歴

松田は運動が身近にある環境で育ちました。父親は宮崎市に生まれ、実家のトレーニングジムの影響もあり、幼少期からスポーツに触れていました。兄が空手に打ち込んでいたことに触発され、幼稚園に入る前から空手を始め、小学2年生の時には全日本優勝を果たしました。

アマチュア時代

高校時代、松田は兄と共にプロボクシングの試合を観戦し、その際鳥海純の引退式に出席します。これを機に平塚のジムに入門し、高校2年生でアマチュアボクシングデビューを果たしましたが、その初戦では後の世界選手権銅メダリストである和田まどかに敗れます。アマチュア時代には、女子ボクシングが初めて採用された2016年の岩手国体に参加し、翌年の愛媛国体では5位に入賞するなど、33戦で21勝（9KO）、12敗の戦績を残しました。さらに、大学では保健体育の教員免許を取得しました。

プロ時代

松田は2018年、後楽園ホールでB級プロテストに挑戦し合格。その年の8月にはプロデビュー戦を迎え、東洋太平洋女子ミニマム級王者である葉月さなと対戦し、3-0判定で勝利を収めました。デビュー2戦目では慶美奈代を相手にOPBF東洋太平洋女子アトム級王座決定戦を行い、3-0判定で勝利して王座を獲得。これは日本国内において男女を通じて最少試合数での王座獲得という快挙でした。

2019年には、鈴木菜々江とのダブルタイトルマッチで日本女子アトム級王座を獲得するとともに、東洋太平洋王座の初防衛にも成功。その後の戦いでは日本2位のモンブランみきを相手にプロ初のKO勝利も収めました。

2021年、世界初挑戦として花形冴美が持つIBF女子世界アトム級王座に挑戦しますが、引き分けに終わります。2022年には、世界王座決定戦で元WBA同級王者の宮尾綾香と対戦し、またしても判定で敗れプロ初黒星を喫します。特に、世界王座への挑戦は続きましたが、しばらくは苦しい時期が続きました。

2023年には、鈴木なな子との試合で判定勝ちを収め、続いて10月にはWBA・WBO女子世界アトム級王座に挑戦し、見事勝利。これにより、女子ボクシング界での特筆すべき成果を成し遂げ、彼女の長年の努力が実を結びました。

戦績

• - アマチュアボクシング: 33戦 21勝 (9KO) 12敗
• - プロボクシング: 9戦 7勝 (1KO) 1敗 1分

獲得タイトル

• - 第4代OPBF東洋太平洋女子アトム級王座
• - 第2代日本女子アトム級王座
• - 第5代OPBF東洋太平洋女子アトム級王座
• - 第8代WBA女子世界アトム級王座
• - 第5代WBO女子世界アトム級王座

受賞歴

• - 2019年3月度東日本ボクシング協会月間新鋭賞

松田恵里はその才能と志、そして努力で頂点を目指し続ける素晴らしい選手です。

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