長勝寺 (弘前市)

長勝寺（ちょうしょうじ）

長勝寺は、青森県弘前市西茂森に位置する曹洞宗の寺院です。太平山を山号とし、釈迦如来を本尊としています。この寺は、その長い歴史と数々の文化財によって知られています。

歴史

長勝寺は、1528年（享禄元年）に大浦盛信が父である光信の菩提を弔うため、菊仙梵寿を開山として種里（現在の西津軽郡鰺ヶ沢町種里町）に創建されました。寺号は光信の法号に由来します。その後、賀田大浦（現在の弘前市賀田字大浦）を経て、大浦氏が堀越城に移るのに伴い堀越へ移転しました。1610年（慶長15年）に現在の場所に移され、江戸時代にはこの地域における曹洞宗の僧録所としての役割を果たしました。

文化財

長勝寺は、数多くの文化財を所有しています。これらの文化財は、寺の歴史と文化的な重要性を示しています。

重要文化財

本堂
庫裏
長勝寺三門（附棟札1枚）
長勝寺御影堂（みえいどう）（附厨子及び須弥壇1具、附銘札1枚）
津軽家霊屋（たまや）
環月臺（附扁額1面、附旧野地板1枚、附銘札3枚）
碧巖臺
明鏡臺
白雲臺（附銘札4枚）
凌雲臺（附棟札3枚、附銘札1枚）
銅鐘

史跡

津軽氏城跡
弘前城跡 - 長勝寺構がその一部として指定

県重宝

三尊仏およびその厨子
薬師如来三門本尊
津軽為信木像

弘前市指定有形文化財

黒門

伽藍

六角堂

石碑

雪見灯籠など

冷蔵庫事故慰霊碑

1949年（昭和24年）6月27日、弘前市内で発生した冷蔵庫閉じ込め事故で亡くなった中学校生徒の慰霊のため、犠牲者の父親である加藤策朗によって1950年（昭和25年）に長勝寺敷地内に慰霊碑が建立されました。しかし、2005年（平成17年）12月に市道改良工事に伴い、弘前市によって解体除却されました。

松前徳広の墓

江戸時代末期の松前藩主、松前徳広は戊辰戦争の際に旧幕府軍に攻められ、津軽藩に匿われました。弘前での生活中に客死し、松前氏が曹洞宗の檀家であったため長勝寺に葬られました。数年後に遺骸は松前の菩提寺に改葬されましたが、2012年に徳広の墓跡と推定される遺構が再発見、発掘されました。

所在地

青森県弘前市西茂森1-13-8

外部リンク

太平山 長勝寺
* 弘前の文化財（弘前市）

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