長尾忠彦

長尾 忠彦（ながお ただひこ）は、1947年に兵庫県神戸市で生まれた、日本の著名なテレビプロデューサーです。現在は、数々の人気番組制作で知られるIVSテレビ制作の代表取締役会長を務めています。

経歴

長尾氏は、1970年に読売テレビに入社し、テレビマンとしてのキャリアをスタートさせました。同局では、『帰ってきた歌謡曲』や『1.2.3枝!!』といった番組の制作に携わりました。

1973年に読売テレビを離れた後、渡米。アメリカ合衆国において、日本語放送を行う会社を設立するというユニークな経験を積んでいます。

帰国後、長尾氏は日本のテレビ番組制作の現場に復帰し、草創期のIVSテレビ制作に参画しました。斉藤寿孝氏（会長）らと共に、設立間もないIVSを支え、その後の発展の基盤を築く上で中心的な役割を果たしました。

主なプロデュース作品

IVSテレビ制作において、長尾氏は多岐にわたるジャンルの番組をプロデュースし、多くの成功を収めました。その手腕によって生み出された番組は、視聴者の記憶に深く刻まれています。

代表的な作品としては、社会現象ともなった伝説の恋愛バラエティ番組『ねるとん紅鯨団』（関西テレビ）が挙げられます。また、長期にわたり人気を保ち続けるアイドルバラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』（日本テレビ）の立ち上げにも深く関わりました。その他、知識や情報を伝えるバラエティ番組として人気を博した『知ってるつもり?!』（日本テレビ）、子供向けの料理番組『モグモグGOMBO』（日本テレビ）など、ジャンルを超えたヒット番組を手掛けています。

さらに、『世界食べちゃうぞ』『世界ごちそうさま』といった紀行・グルメ番組、法律や社会問題を扱った情報番組『女神の天秤』（TBSテレビ）、動物をテーマにした『はばたけ!!ペンギン』（TBSテレビ）、クイズ番組『推理サスペンスクイズ決定版!!5分で解けるトリックストーリー』（TBSテレビ）、若者向けのバラエティ『力の限りゴーゴゴー!!』（フジテレビ）など、そのプロデュース作品は非常に多岐にわたります。

過去には、読売テレビで『蝶々・たけしの21世紀まで待てない!!』や『それいけ!ココロジー』、TBSテレビで『爆笑問題のバク天!』や『水曜ノンフィクション』、フジテレビで『これでいいのダ!日本列島あかるいニュース』、MBSテレビで『爆笑学園ナセバナ〜ル!』など、様々な局で個性的な番組の制作に携わっています。

近年では、フジテレビのクイズバラエティ番組『ネプリーグ』を担当するなど、現在も第一線で活躍を続けています。

また、テレビ番組だけでなく、メディアの垣根を越えた活動の一端として、『とんねるずのオールナイトニッポン』（ニッポン放送）の最終回にゲストとして出演したことも知られています。

長尾忠彦氏は、テレビ番組制作の黎明期から現在に至るまで、常に新しい企画や番組づくりに挑戦し続け、日本のテレビ文化の発展に多大な貢献をしてきた人物です。そのプロデュース作品は、今なお多くの視聴者に愛され、語り継がれています。

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