長崎ペンギン水族館

長崎ペンギン 水族館

長崎ペンギン水族館は、長崎県長崎市にある市立の水族館です。その名の通りペンギンをメインとした展示が特徴で、世界最多となる9種類、約180羽のペンギンが飼育されています。ペンギン好きにはたまらない、まさにペンギンの楽園と言えるでしょう。

水族館の前身は、1959年に開館した長崎水族館です。1998年に閉館しましたが、市民からの熱い要望に応え、2001年に移転・規模を縮小して長崎ペンギン水族館として生まれ変わりました。水族館はペンギン飼育に特化し、現在では世界有数のペンギン飼育施設として知られています。

水族館の敷地面積は32,000平方メートルで、陸地と水域を合わせて広大な空間を有しています。館内は順路に沿って観覧でき、途中で2階へ上がってから再び1階へ戻る構造です。階段の他にエレベーターも利用できるため、足の不自由な方やベビーカー利用の方も安心して見学できます。

- 総合案内所：館内情報の収集や、困った際に気軽に立ち寄れる場所です。
- カタクチイワシ円形水槽：無数のカタクチイワシが群れをなして泳ぐ姿は圧巻です。
- 亜南極ペンギンプール：2階の亜南極ペンギン水槽の水中部分を観察できます。ペンギンがまるで空を飛ぶように泳ぐ姿は、見飽きることがありません。また、水中給餌ショーも人気です。
- 長崎の海水槽：長崎近海で見られる魚たちが展示されています。約40種類200点以上の魚たちが、長崎の海を再現した水槽の中を悠々と泳いでいます。
- 多目的室：時期ごとに様々な企画展示が行われます。
- 温帯ペンギン：中庭では、マゼランペンギン、フンボルト[[ペンギン]]、ケープ[[ペンギン]]の3種類のペンギンが暮らしています。
- タッチプール：ヒトデやナマコなど、海の生き物に直接触れることができます。また、長崎水族館時代から設置されているオサガメの剥製は、甲羅の上に座ることもできます。
- ペンギン広場：ペンギンの散歩が行われることがあります。
- ペンギンショップ：お土産や軽食、喫茶が楽しめます。

水族館の大きな特徴として、水族館前の日見川河口域と海岸を活かした自然体験ゾーンがあります。

- ふれあいペンギンビーチ：自然の海でペンギンを泳がせる、世界初の試みが体験できます。ここでは、フンボルト[[ペンギン]]が自然の海の中を泳ぐ姿を間近で見ることができます。
- カヤック受付（海洋体験館）：期間・日時限定で、カヤックに乗ることができます。
- ビオトープ：水族館までの遊歩道に整備されており、里山の自然を再現したビオトープを散策できます。水辺にはメダカやカダヤシが泳ぎ、多様な動植物を観察することができます。

長崎ペンギン水族館は、旧長崎水族館時代からペンギン飼育に力を入れてきました。長年の経験と独自の飼育技術は「長崎方式」として世界にも知られています。現在飼育しているペンギンの約7割は水族館で繁殖したもので、繁殖賞や長期飼育記録も数多く持っています。ペンギンのパレードも、実は旧長崎水族館が発祥です。

長崎ペンギン水族館では、過去に数々のペンギンたちが飼育されてきました。

- ぎん吉：オスのキングペンギンで、39年以上の長きにわたり飼育され、ペンギンの世界最長飼育記録を達成しました。現在も剥製として展示されており、その鳴き声を聞くことができます。
- ペペ：ぎん吉の娘で、こちらも長生きしました。剥製はぎん吉の隣に展示されています。
- フジ：オスのエンペラーペンギンで、国内唯一の個体として長年親しまれました。飼育期間は28年5ヶ月で、エンペラーペンギンの世界最長飼育記録となっています。
- ペギー：メスのキングペンギンで、国内初の繁殖成功例となりました。

長崎ペンギン水族館は、ペンギン好きはもちろん、誰もが楽しめる魅力的な水族館です。ペンギンたちの愛らしい姿を観察したり、長崎の海の生物を学んだり、自然体験ゾーンでアクティブに過ごしたりと、様々な楽しみ方ができます。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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