長崎国際文化センター

長崎国際文化センターについて

長崎国際文化センター（ながさきこくさいぶんかセンター）は、長崎市が被爆から10周年を迎えたタイミングで設立された文化複合施設です。このプロジェクトは1954年に始まり、長崎市の文化振興を目指して、多様な施設が集まる形で計画されました。実際の建設は1959年に始まり、1965年に長崎県立美術博物館の完成をもって、センターの主要な施設が整いました。

施設の概要と歴史

長崎水族館

1959年に開館した長崎水族館は、当初宿町に位置していました。この水族館は1998年に一度閉館し、その後近隣に新しい「長崎ペンギン水族館」として再オープンしました。旧館は改修され、長崎総合科学大学のキャンパスの一部として利用されています。

長崎県立長崎図書館

老朽化が進んだため、大村市に新しい図書館が設置され、長崎の図書館は新たな形で生まれ変わりました。現在、以前の図書館の跡地では「長崎県立図書館郷土資料センター（仮称）」の改築工事が進行しています。

網場県営プールと長崎国際体育館

網場県営プールは長崎市の市民プールとして現在も利用されています。元々は長崎国際文化センターの一部として整備された施設ですが、後に市立のプールへと変革を遂げました。また、長崎国際体育館は1994年に閉館し、跡地には長崎市民総合プールが設けられました。

長崎市公会堂と美術博物館

長崎市公会堂も2015年に閉館し、地域文化の中心としての役割を終えました。そして、長崎県立美術博物館は2002年に閉館し、その後は長崎歴史文化博物館がその跡地に設立されました。美術館は出島町へ移転し、新しい形で多くの人々に親しまれています。

歴史的な流れ

長崎国際文化センターの設立に向けた計画は、1954年に起こりました。このプロジェクトには、長崎県副知事や市長などの重要な多くの地域リーダーが関与し、約5年間で15億円の資金を集める目標が立てられました。1959年、長崎水族館の完成を皮切りに、文化センターの主要な施設が次々と誕生しました。

1962年には長崎市公会堂が完成し、1965年には長崎県立美術博物館が建設され、センターの全体像が徐々に整っていったのです。特に、長崎水族館と美術博物館は地域において文化的な象徴の役割を果たしてきました。

結び

長崎国際文化センターは、単なる文化施設の集合体ではなく、地域方針の核として市民ともに育んできた場所でもあります。戦後の復興を背景に、長崎の文化や歴史を深く知ることができる貴重なスポットとして、これからも多くの人々に利用され続けることでしょう。

もう一度検索