長崎市営ラグビー・サッカー場

長崎市営ラグビー・サッカー場の概要

長崎市営ラグビー・サッカー場は、長崎県長崎市に位置するスポーツ施設です。この場は、1945年の原子爆弾投下の爆心地周辺に設けられた平和公園内の「スポーツのゾーン」の一部として運営されています。このゾーンには、長崎県営野球場や長崎市民総合プールも含まれており、これらの施設はプロムナードデッキで繋がれています。

歴史

この施設は、1949年に長崎市営競輪場として開場されました。その後、1967年に競輪場としての利用が停止されたことを受け、長崎市長選において競輪廃止の公約を掲げた諸谷義武氏が当選したため、同年12月に競輪が廃止されました。この場所は後に長崎市営ラグビー・サッカー場に改装されました。

施設概要

収容人数は約2,500人で、1,500席の固定座席を備えています。さらに、メインスタンドを含む芝生席があります。照明設備と得点板も設置されており、イベント時に便利です。駐車場は地上と地下にそれぞれ298台収容可能で、アクセスも良好です。

グラウンドの改修

2014年には長崎がんばらんば国体の開催に向けて、スタジアムの整備が行われました。これに伴い、もともとクレーピッチ（土）のフィールドは全面的に人工芝に改修されました。天然芝の管理が難しいことから、この選択がされました。利用されている人工芝は、65mmのロングパイルで、クッション用のゴムチップも含まれており、選手たちにとってより安全で快適な環境が提供されています。

利用される大会

このスタジアムは主に長崎県高等学校総合体育大会のラグビー競技で使用されていますが、Jリーグの公式試合は行われていません。これは、Jリーグのクラブライセンス制度により、収容人数やフィールドの条件が厳格に定められているためです。 ただし、V・ファーレン長崎の練習や下部組織の試合の開催には利用されることもあります。また、1983年にはTBSテレビの『ザ・ベストテン』の放送300回記念として公開生放送が行われ、多くの市民が集まるイベントとなりました。

アクセス

長崎市営ラグビー・サッカー場へのアクセスは非常に便利です。長崎電気軌道の平和公園電停からは徒歩約1分、また長崎バスの「市民プール前」や「松山町」バス停からも徒歩3分で到着します。長崎駅からも車で約10分ほどの距離に位置しており、来場者への配慮がなされています。

周辺施設

施設周辺には、平和公園をはじめ、長崎県営野球場や市民総合プール、知名度の高い平和祈念像や平和の泉、長崎原爆資料館など、様々な観光名所があります。これらの場所は、思いを新たにするきっかけとなります。長崎市営ラグビー・サッカー場は、スポーツを楽しむだけでなく、平和の大切さを学ぶ場所でもあるのです。

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