平和公園とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

長崎市 平和公園

長崎市平和公園は、1945年 8月9日に原子爆弾が投下された爆心地とその北側の丘陵地を含む地域に、平和への願いを込めて造られた公園です。この公園は、原爆の惨禍を後世に伝え、平和の尊さを訴える場所として、多くの人々に訪れられています。

公園の構成

平和公園は、大きく分けて以下の3つのゾーンで構成されています。

平和祈念像地区・願いのゾーン:
公園の中央に位置し、平和祈念像がシンボルとなっています。この地区では、毎年8月9日に原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催されます。また、長崎の鐘や平和の泉など、平和を祈るモニュメントが点在しています。

原爆落下中心地地区・祈りのゾーン:
原子爆弾が投下された正確な場所であり、爆心地碑を中心に、原爆犠牲者を追悼する様々な慰霊碑やモニュメントが設置されています。旧浦上天主堂の遺壁もこの地区にあります。

長崎原爆資料館地区・学びのゾーン:
長崎原爆資料館や国立長崎原爆死没者追悼[[平和祈念館]]などがあり、原爆の被害の実態や平和の重要性を学ぶことができます。この地区には、原爆殉難教え子と教師の像や平和のビジョンなどもあります。

これらのゾーンに加え、公園内にはスポーツ施設や広場なども整備されており、市民の憩いの場としても利用されています。

歴史

平和公園の歴史は、第二次世界大戦終結後の長崎の復興と共に始まりました。以下に主な出来事をまとめます。

1946年: 長崎市が戦災復興土地区画整理区域を決定。
1949年: 爆心地公園に原爆資料館が開設。長崎国際文化都市建設法が制定。
1950年: 松山町に「国際平和公園」が開設。
1955年: 長崎国際文化会館が開館。平和祈念像除幕式が挙行。
1968年: 平和祈念像前に原爆殉難者名奉安所が設置。
1981年: ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が平和公園で世界平和宣言を行う。長崎市平和会館が開館。
1985年: 平和公園での花見や飲酒が禁止。
1996年: 長崎原爆資料館が開館。
1997年: 原爆殉難者名奉安所が原爆落下中心碑前に移設。名簿はマイクロフィルム化。
2008年: 平和公園が登録記念物に登録。
2012年-2013年: 平和公園階段へのエスカレーター「平和の歩道」が完成。