長後駅

長後駅について

長後駅（ちょうごえき）は、神奈川県藤沢市下土棚にある小田急電鉄江ノ島線の駅で、駅番号はOE 08です。この駅は、1929年に開業し、その後の発展とともに地域の交通の拠点となってきました。

歴史

年表

• - 1927年: 相武電気鉄道が厚木新横浜線の路線免許を申請しますが、競合他社の影響で却下されました。
• - 1929年: 江ノ島線が開通し、新長後駅として開設され、各駅停車が運行され始めました。
• - 1944年: 貨物取扱いが開始され、1945年には直通列車が廃止となり、その後各駅停車のみの運行に切り替わります。
• - 1946年: 準急が設定され、それ以降も急行や通勤急行が停車駅に加わり、乗客の利便性が向上しました。
• - 1958年: 駅名が長後駅に改称され、今に至ります。

駅名の由来

駅名は、地元の長郷が変化したものが由来とされています。開業当時、長後は渋谷村の一部でしたが、1942年と1955年にそれぞれ藤沢市の大字となりました。

駅構造

長後駅は、島式ホーム2面4線を持つ地上駅です。橋上駅舎が特徴で、湘南台寄りには緊急時に利用できる渡り線があります。この構造により、将来的な需要にも柔軟に対応できる設計となっています。

のりばの配置

• - 内側の2線（2・3番ホーム）: 主本線
• - 外側の2線（1・4番ホーム）: 待避線

利用状況

2024年度の1日平均乗降人員は31,840人で、小田急線全70駅中33位の利用者数を誇ります。1991年度以降、乗降人員の減少傾向が続いていますが、駅近隣の湘南台駅に比べると一層厳しい状況です。近年、湘南台駅の乗降客数が増加した一方で、長後駅は通過されることが増えており、利便性に影響を与えました。

駅周辺

長後駅の周辺は江戸時代から存在した大山街道の宿場町で、現在も多くの施設や店舗が立ち並んでいます。国道467号や長後街道に接し、交通の要所として重要な位置を占めています。周辺には以下のような施設があります:

• - 藤沢市長後市民センター
• - 藤沢湘南台病院
• - NTT東日本長後ビル

また、バス路線も充実しており、様々な目的地へのアクセスが可能です。特に、東口と西口からは運行されているタクシーもあり、小田急線を利用しない市民にとっても利便性が高いです。

バス路線

長後駅周辺には神奈川中央交通による多様なバス路線が存在し、地域住民の交通手段を担っています。2000年には東口駅前が新設され、バスの利便性が大幅に向上しました。さらに、2014年には西口ロータリーの拡張工事が完了し、乗降客の多い駅としての機能が強化されました。

その他の特徴

長後駅は過去に横浜ドリームランドへの輸送路線計画が立てられましたが、実現には至りませんでした。また、1978年には長後を舞台にした映画「事件」が制作され、地域の文化的な側面も持っています。

まとめ

長後駅はその歴史、交通網の発展、そして周辺環境において、神奈川県内で重要な役割を担ってきました。今後も地域の発展に寄与し続ける駅として、その存在意義は変わりません。

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