長浜市民歌

長浜市民歌と長浜市民の歌

長浜市民歌（ながはましみんか）は、1948年（昭和23年）に滋賀県長浜市によって制定された市民歌です。この歌は、長浜市の市制施行5周年を祝うために作られ、作詞と作曲は岐阜県出身の江口夜詩が手掛けました。江口は、当時再婚した妻の実家に疎開していた関係で長浜に滞在しており、その縁が市民歌の誕生に結びつきました。

また、同じ年に長浜市警察が発足し、その公式な歌である「長浜警察の歌」も江口によって制作されました。長浜市にゆかりのある楽曲を多く残した江口ですが、特に「長浜市民歌」は市民の心の中で息づいています。

しかし、長浜市は2006年に淺井町とびわ町と合併し、（新）長浜市が誕生しました。この合併に伴い、旧市の市民歌は引き継がれずに廃止されました。合併後の市歌については、新市で、調整することが決まったものの、具体的な動きは今までのところ見られず、旧市民歌の存在は失効扱いとなりました。

合併以降も市民たちは、江口が作成した曲を自発的に継承し続け、地域のアイデンティティとして大切にしています。さらに、市議会においても合併協定の早期履行を求める声が上がることがありますが、市より新たな市民歌を作る動きはなかなか進んでいません。

長浜市民の歌

次に、長浜市民の歌（ながはましみんのうた）は1962年（昭和37年）10月15日に発表されました。この歌は、旧長浜市の市制20周年を記念する催しで初めて披露されました。作詞は木俣修で、作曲は沖不可止が担当しました。

歌詞や楽譜は『長浜市二十五年史』の中で、「長浜市民歌」と共に掲載されていますが、作曲者の名前は記載されていないため、記録としては不十分なものとなっています。

残念ながら、長浜市が新市として再編された際に、長浜市民の歌も旧市民歌と共に失効扱いとなりました。これにより、長浜市民の歌は公式の楽曲としては存在しなくなりました。

まとめ

長浜市民歌と長浜市民の歌は、それぞれ長浜市にとって特別な意味を持つ楽曲でした。市民たちは多くの歴史や文化を歌に込め、歴代の市民がその価値を大切にしてきました。合併により消滅した市民歌ではありますが、その存在意義は地域に息づき続けており、新たな歴史が生まれることを期待している市民も多いことでしょう。

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