長浜駅

長浜駅の概要

長浜駅（ながはまえき）は、滋賀県長浜市北船町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）北陸本線の駅です。駅番号はJR-A09で、近畿地方の統括本部に属し、長浜市の中心駅として重要な役割を果たしています。この駅は、1991年に行われた田村駅から当駅間の直流化や、2006年の敦賀駅までの直流化によって、京都や大阪方面への直通列車が増えています。また、長浜駅と米原駅の区間は「琵琶湖線」として知られています。

長浜駅の現在の駅舎は、2006年に完成した橋上駅舎で、初代駅舎のデザインを参考にしています。初代駅舎は1903年まで使用されており、現在は長浜鉄道スクエアの一部として保存されています。

駅の歴史

長浜駅の歴史は、明治初期に遡ります。滋賀県内では琵琶湖の水運を重視する方針があり、鉄道路線の敷設が後回しにされました。そのため、湖に面した港町には水運と鉄道の接続駅が設けられることとなり、1880年には大津駅が開業しました。長浜駅は、岐阜や敦賀方面への分岐点として1882年に開業し、日本最古の鉄道駅舎として1958年に鉄道記念物に指定されています。

以後、岐阜方面への路線も整備され、当駅は鉄道の結集点となりました。しかし、米原駅の開設によって当駅の役割は変化し、陸運と水運の接続点としての機能は薄れることになります。その後、長浜駅は北陸本線の中間駅としての地位を確立しました。

直流電化の進展

北陸本線は1957年に交流電化され、1962年に当駅を含む区間が直流電化されました。これにより、長浜駅はアーバンネットワークの東端駅となり、1991年以降には新快速の運行が拡大されました。2006年には敦賀駅までの直流化が完了し、当駅発着の列車も多く残っています。

駅構造と設備

長浜駅は地上駅で、単式ホームと島式ホームがあり、合計で4線のホームを持っています。特急列車は主に1番と2番のりばに停車します。駅舎はバリアフリー対応で、2階には改札や券売機、観光案内所が設置されています。ホームには待合室も整備されています。

利用状況

長浜駅は新快速の運転区間が延長されて以降、京都・大阪方面への通勤需要が増えています。滋賀県の統計によると、長浜駅は北陸本線の中間駅としては最も多くの乗客を迎えており、全体で見ても米原駅に次ぐ乗車人員を記録しています。

駅周辺の状況

駅周辺は長浜市の中心地で、商業施設や観光スポットが点在しています。公共機関や寺院、博物館、美術館も近くにあり、観光客にも便利な立地です。バスロータリーも整備されており、湖国バスなどが発着しています。

また、駅西口にはデマンドタクシーの乗り場や、ヤンマーミュージアムへの送迎バス乗り場があります。これらの施設は観光客にとって非常に利用しやすい環境を提供しています。長浜駅は交通の要所として、地域の発展とともに重要な役割を果たしています。

もう一度検索