長畝町

長畝町（ながうねちょう）

長畝町は、かつて愛知県名古屋市中区に存在した町名です。この町は、名古屋市の歴史の中でいくつかの変遷を経て、最終的に三の丸三丁目に編入されました。以下にその詳細な歴史を記述します。

歴史

成立

長畝町は、1911年（明治44年）11月1日に、西区南外堀町の一部を分離し、西区長畝町として誕生しました。この時、名古屋市は急速な都市化が進んでおり、それに伴い新しい町名が次々と生まれていました。

町域の拡大

1934年（昭和9年）12月15日には、隣接する樋ノ口町の一部を編入し、長畝町の範囲が拡大しました。これにより、町の形状や住民構成に若干の変化が生じたと考えられます。

所属区の変更

1944年（昭和19年）2月11日には、栄区が新設されたことに伴い、長畝町は栄区長畝町となりました。これは、名古屋市の行政区画の変更によるもので、長畝町の所属する区が変更されたことを意味します。

栄区廃止と中区への編入

しかし、栄区は1945年（昭和20年）11月3日に廃止され、長畝町は中区長畝町として再編されました。これにより、再び所属区が変わり、中区の一つの町としてその歴史を刻むこととなりました。

三の丸三丁目への編入

1981年（昭和56年）8月23日、長畝町はその全域（堀川部分を除く）が三の丸三丁目に編入され、町名としての長畝町は消滅しました。この編入は、名古屋市の区画整理や都市計画の一環として行われたと考えられます。

まとめ

長畝町は、その短い歴史の中で、西区、栄区、そして中区と、所属する区を何度か変えながら、名古屋市の発展を見守ってきました。最終的には三の丸三丁目に編入され、町名としては消滅しましたが、その歴史は名古屋市の歴史の一部として記録されています。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5。
名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。

関連項目

* 名古屋市の地名

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