長良川橋 (東海環状自動車道)

長良川橋について

長良川橋（ながらがわばし）は、岐阜県美濃市に位置し、東海環状自動車道の重要な構造物です。この橋は美濃関JCTから関広見ICまでの区間に架かっています。長良川を渡るこの橋は、特にその施工技術の高さから「PC技術協会賞施工技術部門」を受賞した実績があります。

橋の概要と仕様

この橋は、一般国道475号としても知られる東海環状自動車道に属する橋梁であり、形式はPC4径間連続箱桁橋となっています。全長は343.000メートルで、支間割は59.500メートルと111.000メートルが2つ続く形で設計されています。有効幅員は暫定的に25.027から24.571メートルの範囲となっています。設計は大日本コンサルタントが担当し、施工はピーエス三菱と大林組の共同企業体によって行われました。

建設の技術と手法

長良川橋の建設にあたっては、工期の短縮を目的に上下部工一体施工の異工種共同企業体が形成されました。架設工法には、移動式架設桁を用いた張出架設工法（P&Z工法）が採用されました。このP&Z工法は、日本国内で初めての採用例があり、長良川橋はその8番目の適用例となり、支間長は111メートルにも達する大規模なものです。

この橋の下部工は、内回り・外回り線が一体となる構造であり、上部工においても、コンポーネントのP1からP4の3径間にわたって内回り・外回りそれぞれの1室箱桁が設計されています。その後、上床版と横桁を連結して一体化する手法がとられています。

結論

長良川橋は、独自の建設技術と設計思想によってその美しい構造を形作り、多くのドライバーに利用されています。受賞歴も示すように、その施工技術の高さは今後の橋梁建設における重要な指標となるでしょう。美濃市を通るこの橋は、地域にとっての交通の要所であると同時に、技術の粋を凝縮した象徴的な存在です。さらなる研究や改善が期待されるこの分野において、長良川橋は多くの技術者たちにとって貴重な教訓を提供することでしょう。

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