長野バスターミナル

長野バスターミナルの概要

長野バスターミナルは、長野県長野市に位置するバス停留所です。かつては、構内発着場を備えた総合バスターミナルとして機能していましたが、現在は周辺の道路上にバス停が設置されています。このバスターミナルは、株式会社長野バスターミナルが運営しており、同社は隣接する長野ターミナル会館も管理しています。

1967年に開業した当初は、市内バス路線の集約拠点として賑わい、1日平均529便が発着していました。会館内にはスーパーマーケットも入居し、地域住民の生活を支える重要な施設でした。しかし、長野駅からやや離れた場所に位置しているため、長野駅善光寺口ロータリーを発着する路線が増加し、バスターミナルの利用者は減少していきました。2018年度には1日平均158便にまで減少しています。

利用者の減少と高速バス乗車券のネット購入の拡大により、経営状況が悪化したため、2020年には構内発着場と乗車券販売窓口が廃止されました。ただし、道路上のバス停と、運行各社にとって重要な市街地の駐機場としての機能は、引き続き維持される予定です。

2021年4月頃からは、一部のバスで「長野ターミナル」と案内されるようになりましたが、バス停の表記は「長野バスターミナル」のまま変更されていない箇所もあります。

長野バスターミナルの歴史

1966年4月21日：株式会社長野バスターミナル設立
1967年4月1日：長野バスターミナル供用開始
2012年10月13日：FAX定期乗車券申込みサービス廃止
2012年10月20日：長野市バスICカード「KURURU」の取扱開始、路線バス回数券の取扱終了
2020年9月30日：構内発着場（1～5番のりば）廃止
2020年11月30日：乗車券販売窓口廃止
2020年12月1日：会館名称を「長野バスターミナル会館」から「長野ターミナル会館」に変更
2021年4月中頃：「長野ターミナル」と案内されるようになる
2022年5月20日：旧構内発着場で「ターミナル横丁」開催（月に一度程度定期的に開催）
2023年4月1日：株式会社長野バスターミナルが株式会社長栄に吸収合併予定

長野ターミナル会館

長野ターミナル会館は、貸会議室、オフィス、飲食店などが入居する複合施設です。特に、八十二銀行の関連会社が多く入居しており、地域経済に重要な役割を果たしています。

各階の構成

5階：株式会社長野バスターミナル
4階：貸会議室・展示会場
国際ホール（最大380名収容）
芙蓉・寿（最大120名収容）
羽衣（最大60名収容）
パール（最大24名収容）
ゆり・すずらん（最大12名収容）
3階：オフィスフロア
昭和商事株式会社
株式会社長栄
2階：オフィスフロア
八十二スタッフサービス株式会社
八十二信用保証株式会社
やまびこ債権回収株式会社
1階：オフィス・ショッピング・飲食フロア
長野県年金受給者協会連合会
長野県旅館ホテル組合会
長野県消防設備協会
清水建設株式会社
信州そば真田丸
フラワーショップ「はなここち」
らーめん・定食「頂」
ターミナル売店
地下1階：閉鎖（旧飲食フロア）

立体駐車場

長野ターミナル会館には、一般有料駐車場とパーク&ライド駐車場が併設されています。パーク&ライドは、長野バスターミナルを経由する高速バス利用者が利用でき、24時間300円、72時間900円で駐車できます。また、タイムズカーシェアも5台設置されています。

バス乗り場

長野バスターミナルのバス乗り場は、会館の西側、北側、北西の道路上に分散して設置されています。

6～8番のりば：会館西面の県庁通り（南行車線）
北のりば：会館北側のターミナル通り（東行車線）
森ビル前のりば：会館の北西、県庁通り（北行車線）
降車場：会館の南東、ターミナル南通り（両車線）

かつて構内にあった1～5番のりばは廃止されており、欠番となっています。

各乗り場の主な路線

6番のりば（一般路線バス下り便）
アルピコ交通（通称・川中島バス）の各路線
7番のりば（一般路線バス下り便）
アルピコ交通（通称・川中島バス）の各路線
8番のりば（高速バス）
アルピコ交通および共同運行各社の高速バス（新宿、池袋、京都・大阪、名古屋、飯田、松本、TDR・成田空港方面）
北のりば（一般路線バス上り便・ぐるりん号）
アルピコ交通（通称・川中島バス）の各路線（長野駅行き）
ぐるりん号（市街地循環バス）
森ビル前のりば（一般路線バス通勤系統・乗合タクシー）
アルピコ交通（通称・川中島バス）の通勤系統バス
長野市乗合タクシー（安茂里線）
降車場
高速バス降車場（新宿・池袋発、大阪発、名古屋発、飯田発、松本発、TDR・成田空港発）
* 一般路線バス降車場

まとめ

長野バスターミナルは、かつて市内バス路線の中心的な役割を担っていましたが、時代の変化とともにその機能は変化してきました。現在では、バス停機能は周辺道路に移り、長野ターミナル会館はオフィスや商業施設として活用されています。長野バスターミナルの歴史は、都市交通の変化を示す一例として興味深いものです。

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