KURURU

KURURU（くるる）とは

KURURUは、長野市周辺の路線バスで利用できる非接触型ICカード方式の乗車カードです。長野市公共交通活性化・再生協議会が商標を管理しています。

2012年10月27日にサービスを開始した独自規格のカードと、2025年3月1日からサービスを開始する予定の地域連携ICカード規格のカードがあります。

概要（独自規格）

2012年10月27日に、アルピコ交通（川中島バス）、長電バスの長野市内発着路線およびぐるりん号で運用が始まりました。その後、利用範囲は長野市周辺の市町村に拡大し、2018年時点では長野市、須坂市、上水内郡飯綱町、同郡小川村、上高井郡高山村の2市1町2村で利用可能です。

名称は公募で決定し、「やって来るすべてのバスに乗車できる」ことが由来となっています。

2025年春からは、JR東日本との提携により、地域連携ICカードが導入されます。これにより、Suicaでも長野地域のバスに乗車可能になります。一方、独自規格のKURURUは2024年で運用を終了し、2025年3月1日から地域連携ICカードに移行します。

カード券種

一般カード

無記名式
持参人有効のカードで、KURURU取扱窓口やバス車内で購入できます。
導入時やエリア拡大時に記念カードも発行されています。
例：「KURURUデビュー記念カード」（2012年9月9日発売、アルクマのデザイン）、「すざか市民バスKURURUデビュー記念カード」（2015年10月15日発売、アルクマとかんなちゃんのデザイン）
記名式
購入時に氏名や性別などを登録するカードです。紛失時の利用停止や再発行が可能です。
定期券機能も搭載できます。

小児用・障害者用カード

小児用カード
発行には健康保険証などの公的証明書が必要です。
有効期限は12歳の4月1日までで、期限後は大人用に切り替えられます。
障害者用カード
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持つ人に発行されます。
小児用や介護者用もあります。
降車時に手帳の提示が必要です。
介護者用は、障害者割引が適用される障害者と同時乗車の場合に利用できます。

定期券

年間通学定期券「バスで学校」などもICカードになります。
長電バス、長野電鉄の電車・バス乗継定期券は紙の定期券です。
長電バス、長野電鉄の特殊共通定期券は、ICカード定期券に専用カバーを被せることで対応します。
長野市街地周辺では、エリア定期券制度が導入されています。近接する同運賃の停留所でも乗降可能です。
長野市営バスの定期券はICカード化されず、紙の定期券のままです。

高齢者用ICカード

長野市、飯綱町、小川村、高山村が、70歳以上の住民に発行する福祉乗車証です。

運賃が110円～200円に割引されます。
割引対象外の市町村にまたがって乗車する場合は、市町村境の停留所からの乗り越し精算となります。
70歳以上の障害者には、障害者用カードが発行されます。
障害者割引と高齢者割引を比較して、安価な方が自動的に適用されます。

各市町村の高齢者用ICカード

長野市：「おでかけパスポート」
飯綱町：「IIZUNAであるきバスカード」
小川村：「まめってぇバスカード」
高山村：「ふれあいパスポート」

利用エリア

長野市、須坂市、飯綱町、高山村の一般バス路線と小川村の一部路線で利用できます。

アルピコ交通（川中島バス）
善光寺・若槻方面、日赤・安茂里方面、松代・篠ノ井方面、長野市東部方面、戸隠・鬼無里方面など
中山間ローカル線、通勤ライナー松代など
長電バス
若槻・吉田方面、平林・牟礼方面、須坂・若穂方面、山田温泉線など
長野電鉄屋代線廃止代替バス
ぐるりん号
市街地循環、東北、篠ノ井、ZOOぐる
長野市営バス
長野市乗合タクシー
すざか市民バス
仙仁線、米子線、北相之島線、明徳団地線
飯綱町iバス
高山村内循環バス
高山村高井中山乗合タクシー

2025年3月1日の地域連携ICカード移行後は、一部路線で利用できなくなります。電車では利用できません。SuicaなどのICカードとの相互利用もできませんが、2025年春頃を目途にSuica機能を付加した地域連携ICカード化が検討されています。

割引制度等

KURURUポイント

運賃をKURURUで支払うと、ポイントが付与されます。1ヶ月分のポイントが翌月5日に確定し、取扱窓口で1ポイント＝1円として残額に加算できます。

乗継割引

1路線目の下車から90分以内に次のバスに乗り継ぐと、乗継先の運賃から50円（小児30円）が割引されます。

エコ定期券

通勤定期券所持者が、土休日に定期区間外を利用すると1乗車100円になります。KURURU導入により、タッチだけで自動処理されるようになりました。

すざか市民バスKURURU昼割

すざか市民バスに限り、10:00～16:00の間に利用すると、50円（小児30円）が割引されます。

取扱所

取扱所については公式サイトをご参照ください。

概要（地域連携ICカード）

2025年3月1日から地域連携ICカードとしてリニューアルされる予定です。新カードの発売は2025年2月1日から開始されます。

デザインは一般カード、おでかけパスポート共通で、一般カードは青、おでかけパスポートは緑になります。

独自規格カードエリアのうち、すざか乗合タクシーと高山村高井中山乗合タクシーでは新カードは利用できません。
乗継割引や須坂市独自のサービスであるすざか市民バスKURURU昼割は新カード移行後も継続予定です。

種類・定期券

一般カード
無記名式KURURU：個人情報を登録せずに利用できるカード。
記名式KURURU：個人情報を登録するカードで、紛失時に再発行が可能です。小児用、障害者用があります。
おでかけパスポート：長野市、飯綱町、小川村、高山村の70歳以上の住民が利用できるカード。地域連携ICカードでは名称が統一されます。
定期券：記名式KURURUに定期券情報を追加したもの。通勤定期券、通学定期券があります。

新カードにおけるIC定期券の発売は、2025年2月15日から開始します。独自規格カードから継続する場合は、窓口で提示が必要です。

無記名式カードから記名式カードへの変更は、「多機能券売機」や「みどりの窓口」のほか、「KURURU」取扱窓口でも可能です。

ポイントサービス

新カードのポイントサービスは、他の地域連携ICカード導入事業者と同様になります。

ストアードフェアを利用した乗車1回ごとに、区間運賃の5%相当が付与されます。貯まったポイントは、運賃に自動的に充当されます。
ポイントの有効期限は、最後にポイントを付与または利用した日から2年間です。

独自規格カードの取り扱い

独自規格カードの発売は2025年1月31日までで、IC乗車券としての利用は2025年2月14日までです。

独自規格カードのポイントは、新カードに引き継がれません。ポイント付与は2024年11月30日に終了し、ポイント利用は2025年2月14日までです。

独自規格カードの払い戻しは、2026年3月31日まで手数料無料で受け付けます。

利用方法（共通）

乗車時
乗車口のカードリーダーにICカードをタッチします。整理券は不要です。
降車時
降車口のカードリーダーにICカードをタッチします。
残額不足の場合は、チャージするか現金で支払います。
チャージ
独自規格カードは1,000円単位でチャージできます。

地域連携ICカードへの移行後の利用方法は以下の通りです。

アルピコ交通「通勤ライナー松代」の場合
乗車時：運転手のハンディターミナルにタッチ
降車時：そのまま降車
長野市営バス、長野市乗合タクシーの場合
乗車時：そのまま乗車
降車時：運転手のハンディターミナルにタッチ

沿革

2012年9月9日：「デビュー記念カード」先行発売
2012年10月27日：運用開始
2013年4月1日：KURURUに完全移行
2013年10月1日：長野市営バス、乗合タクシーでも利用可能に
2015年10月1日：「おでかけパスポート」の運賃変更
2015年10月31日：すざか市民バスで利用可能に
2016年10月1日：「KURURU昼割」開始
2018年10月1日：長電バス山田温泉線、高山村内路線、高齢者用カードの範囲拡大
2019年10月1日：高齢者用カードに小川村を追加
2019年12月1日：飯綱町iバスで利用可能に
2025年1月31日：従来カードの発売終了予定
2025年2月1日：新カードの発売開始予定
2025年2月14日：従来カードの利用終了予定
2025年3月1日：新カードの利用開始予定

外部リンク

長野地域バス共通ICカード KURURU（くるる）（現行カード）
* 長野地域バス共通ICカード KURURU（くるる）（新カード）

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