長野市オリンピック記念アリーナ

長野市オリンピック記念アリーナ（M-WAVE）

長野市オリンピック記念アリーナ、愛称「エムウェーブ」は、長野県長野市に位置する多目的アリーナです。この施設は、市が所有し、長野県と民間が出資する株式会社エムウェーブによって運営されています。特に秋から冬にかけては、400mのダブルトラックを持つ屋内スケートリンクとして利用されることで知られています。

施設の特色

アリーナは長野市の朝陽及び大豆島地域に直接跨り、屋内スケートリンクとしては日本初の国際スケート連盟に公認された400mのダブルトラックを有しています。1998年の長野オリンピックではスピードスケートの会場に使用され、その後も多様なイベントが実施されています。2002年には世界フィギュアスケート選手権が開催されるなど、国内外の大規模なスポーツイベントの場となっています。

利用と運営

アリーナでは冬季以外でも各種スポーツイベントや大規模な展示会、さらにはコンサートなどが開催され、多くの人々が訪れます。かつては有料の「長野オリンピック記念館」が設置されていましたが、2008年には入場者数の減少に伴い閉館となり、その後は無料の「長野オリンピックミュージアム」としてリニューアルされました。

アリーナの名称は、施設の断面が英文字の「M」に似ているためとされており、本来は信州の風景を反映したデザインが採用されています。また、地元産のカラマツ材が天井の梁に使用され、地域の特性が生かされています。長野県を拠点とする信州プロレスなどの団体が興行を行うこともあり、過去には新日本プロレスの興行も行われたことがあるほど、多様な文化イベントの場ともなっています。

沿革

アリーナの歴史は1994年に始まります。以下は主な沿革です。

• - 1994年: 着工
• - 1996年: 竣工
• - 1998年: 長野オリンピック開催、一般営業を開始
• - 1999年: 長野オリンピック記念館設立
• - 2008年: 記念館閉館、展示コーナーに改編
• - 2015年: ミュージアムとして改名し、OMNに加盟

また、毎年恒例のイベントとして、日本国内でのワールドカップ選考を兼ねた全日本距離別選手権が10月に行われ、12月にはワールドカップの短距離種目がスタートします。

運営とアクセス

長野市オリンピック記念アリーナは、株式会社エムウェーブによって運営されています。この企業は長野市が出資して設立された第三セクターで、アリーナの管理のほか、長野市若里多目的スポーツアリーナや市民文化ホールの運営も担当しています。

アクセスに関しては、上信越自動車道の須坂長野東ICから車で約5分、公共交通機関を利用する場合、長電バスで「エムウェーブ前」下車が便利です。多くの人々に利用されるこのアリーナは、今後も地域のスポーツや文化の発展に寄与していくことでしょう。

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