長野市少年科学センター

長野市少年科学センターの概要

長野市少年科学センターは、長野県長野市に位置し、1985年に開館した子供向けの科学館です。施設は善光寺の東隣、城山公園内にあり、以来、様々な科学的な体験を提供してきました。しかし、2022年3月末に閉館し、今後は新たな施設として「ながのこども館」が開設される予定です。

この科学館は、交通、通信、電子機器、宇宙、生命などのテーマを扱った体験型展示が特長であり、多くの児童や家族が訪れていました。工作教室やサイエンスショーなどのイベントも盛況に行われ、8年連続で年間来館者数が10万人を超えるなど、多くの人々に愛されていました。2019年度の来館者数は99,000人余りに達しました。

エントランスにはアーティストの渡辺豊重によるパブリックアート『ピクニック』が展示されており、人と自然をテーマにした赤、白、緑の色彩が印象的です。この作品はセンターの象徴ともされ、訪れる人々に親しまれていました。

展示内容と設備

センター内には多くの展示物があり、開館当初から設置されていたものも数多く見受けられました。特にNECのPC-6000シリーズやPC-8800シリーズは、子どもたちが「マイコン」体験を楽しむために使われていました。しかし、これらの展示物は現代の感覚ではやや古臭く感じられることもありました。

施設は1階と地下1階に分かれています。1階には特別展示台、第二展示室、実験工作室があり、主に交通や通信、エレクトロニクスをテーマにした内容が展示されていました。地下1階には第一展示室、天体観測室、ゆめの劇場などがあり、宇宙や生命エネルギーに関連する展示が充実していました。

施設の沿革

• - 1985年7月28日: 長野市少年科学センターが開館
• - 2006年4月1日: 株式会社オーエンスが指定管理者となる
• - 2022年3月末: 閉館

城山公園内には、今後新たに「ながのこども館」がオープン予定で、2024年7月28日には親子で楽しめるフロアが設置される予定です。これにより、長野市の子供たちに対する教育的機会がさらに広がることが期待されています。

交通アクセス

長野市少年科学センターへのアクセスは、JRや長野電鉄長野駅からのバスサービスを利用することが一般的でした。特に、川中島バスや長電バスが利用可能で、「深田町」や「動物園下」で下車することができます。また、長野電鉄善光寺下駅からは徒歩で約15分の距離です。

営業情報

• - 開館時間: 9:00〜16:30
• - 休館日: 月曜日および祝日の翌日、年末
• - 入館料: 一般250円、高校生150円、小中学生50円

長野市少年科学センターは、多くの子供たちに科学の楽しさを伝える場として、長年にわたり地域に貢献してきました。その存在が閉じられたことは残念ですが、新たな「ながのこども館」がオープンすることで、未来の世代のための新しい学びの場が提供されることでしょう。

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