長野市民会館

長野市民会館は、1961年4月8日に開館し、2011年3月31日に閉館した、長野県長野市に位置していた多目的ホールです。長野市制60周年記念事業の一環として、1958年6月18日に建設が決定されました。

建設地は、それまで農地であった同市鶴賀緑町1647番地で、総工費1億8千万円をかけて建設されました。設計は佐藤武夫氏、施工は熊谷組が担当しました。1983年に長野県県民文化会館が完成するまでは、長野県内で最大の多目的ホールとして、多くのイベントや文化活動の舞台となりました。

大ホールはスロープ式の構造で、1816席（開館当初は2250席）の座席を有していました。座席の列はいろは順に配置されているのが特徴でした。

しかし、経年による施設の老朽化に加え、隣接する長野市役所第一庁舎の耐震性の問題も浮上したため、開館から50年となる2011年3月31日をもって閉館となりました。

閉館後、跡地には新第一庁舎と新市民会館が一体となった複合施設が建設されることになり、2016年5月8日には市民会館の後継施設となる「長野市芸術館」が新たに開館しました。現在、長野市芸術館は市民の芸術文化活動の拠点として利用されています。

施設概要

所在地：長野県長野市鶴賀緑町1647番地（旧：同市大字鶴賀字苗平1613番地）
大ホール：1816席（固定席1738席、補助席78席、車椅子用座席12席）
集会場：200名収容（シアター形式254名、スクール形式210名）
応接室：10名収容
その他：給湯室、売店

指定管理者について

長野市民会館は、指定管理者制度により運営されていました。2010年4月からは、株式会社ダイナミクスが、長野市篠ノ井市民会館、長野市松代文化ホールとともに指定管理者として管理運営を担当しました。それ以前の第一期、第二期の指定管理者は、株式会社コンベンションリンケージでした。

交通アクセス

東日本旅客鉄道・長野電鉄「長野駅」から徒歩15分
長野電鉄長野線「市役所前駅」から徒歩5分
長野駅善光寺口から川中島バス45～48系統に乗車、「市役所前」下車

関連書籍

* 『長野市民会館50年の記憶』（信濃毎日新聞社、2011年4月発行）ISBN 978-4-7840-7159-3

長野市民会館は、その長い歴史の中で、多くの市民に親しまれ、地域の文化振興に大きく貢献しました。現在はその役割を長野市芸術館に引き継ぎ、新たな文化拠点として活用されています。

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