長野県縦断駅伝競走

長野県縦断駅伝競走大会

長野県縦断駅伝競走（通称：県縦）は、長野県内の市や郡を単位とするチームが参加し、晩秋の長野県を縦断する駅伝競走大会です。この大会は、県民にとって晩秋の風物詩として親しまれています。

大会の概要

信濃毎日新聞社が主催となり、戦後の復興期における若者の体力と精神力の向上を目的に1952年に第1回大会が開催されました。当初は飯田市から長野市へ向かうコースでしたが、1967年の第25回大会以降は長野市から飯田市へ向かうコースへと変更され、現在に至っています。

2020年の第69回大会は、新型コロナウイルス感染症対策のため、初めての中止となりました。また、翌2021年の70回記念大会も同様に中止となっています。

2022年からは、大会の開催概要が変更され、従来の2日間開催から1日開催となりました。コースも隔年で長野市―岡谷市間と松本市―飯田市間を交互に使用することになりました。

コースとスケジュール

2024年の大会は、長野市（信毎本社前）をスタートし、諏訪市（しんきん諏訪湖スタジアム）をフィニッシュとする14区間、109.82kmのコースで実施されます。

【長野市～諏訪市コース】

各区間の詳細（「W」は女子区間、「JW」は女子中学生区間、「JM」は男子中学生区間）は以下の通りです。

1区 JW 2.13km (信毎本社前 → 中御所)
2区 9.26km (中御所 → 篠ノ井)
3区 JM 3.09km (篠ノ井 → 塩崎)
4区 7.80km (塩崎 → 千曲若宮)
5区 15.68km (千曲若宮 → 秋和)
6区 W・JW 3.07km (秋和 → 上田)
7区 12.56km (上田 → 丸子)
8区 8.09km (丸子 → 長和)
9区 JM 2.90km (長和 → 長和町大門)
10区 7.34km (長和町大門 → 小茂谷)
11区 9.35km (小茂谷 → 白樺湖)
12区 7.48km (白樺湖 → 柏原)
13区 7.88km (柏原 → 茅野市米沢)
14区 13.19km (茅野市米沢 → 諏訪)

2022年のコースから距離と区間数が削減され、旧5区と旧6区が統合されて15kmの新5区が設けられました。また、旧15区が延長され、しんきん諏訪湖スタジアムがフィニッシュ地点となる13kmの新14区が新設され、最終旧16区は廃止となりました。

2023年の大会は、松本市をスタートし、飯田市をフィニッシュとする12区間、98.72kmのコースで実施されました。

【松本市～飯田市コース】

松本市（松本城公園）→ 塩尻市 → 上伊那郡辰野町 → 上伊那郡箕輪町 → 上伊那郡南箕輪村 → 伊那市 → 上伊那郡宮田村 → 駒ヶ根市 → 上伊那郡飯島町 → 上伊那郡中川村 → 下伊那郡松川町 → 下伊那郡高森町 → 飯田市（県飯田合同庁舎）

2022年は、長野市をスタートして岡谷市をフィニッシュとする16区間、117.35kmのコースで実施されました。

【長野市～岡谷市コース】

長野市（信濃毎日新聞社前）→ 千曲市 → 埴科郡坂城町 → 上田市 → 小県郡長和町 → 茅野市 → 諏訪市 → 諏訪郡下諏訪町 → 岡谷市（岡谷市役所前）

参加チーム

昭和から平成にかけての市町村合併により、参加チームの区割りや名称が変更されています。市部では地域が拡大し、郡部では減少するなど、チーム間の人口格差が拡大しており、選手集めに苦労するチームも存在します。チームナンバーは固定されています。

2022年からは、高校生および一般の選手に対し、参加標準記録が設けられました。この記録を期間内に突破した陸連登録選手のみが出走できるよう、参加資格が改められています。単独で選手を編成できないチーム同士が合同チームを編成する制度や、合同チームも編成できない場合は他チームから選手を借りてオープン参加とする制度も設けられています。

表彰

優勝：賞状、優勝旗、知事杯、金メダル
2位：賞状、信濃毎日新聞社盾、市長会長杯、銀メダル
3位：賞状、信濃毎日新聞社盾、町村会長杯、銅メダル
4位～6位：賞状
優勝監督賞：長野陸上競技協会杯
最優秀選手賞：長野陸上競技協会杯
区間優勝賞・区間新記録賞
新人賞：信州駅伝サポート会トロフィー（中高生から男女各1名）
* 女子5回、男女10・20・30・40回出場者表彰（各チームの申請に基づく）

外部リンク

長野県縦断駅伝オフィシャルサイト

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