長野県道・山梨県道17号茅野北杜韮崎線

概要

長野県道・山梨県道17号茅野北杜韮崎線は、長野県茅野市から山梨県北杜市を経由し、韮崎市に至る主要地方道です。この路線は、長野県と山梨県を結ぶ重要な役割を担っており、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的なルートとなっています。

歴史

この道路は、かつて甲州街道の原路（はらみち）と呼ばれていました。これは、現在の国道20号の原型である甲州街道が釜無川沿いの河路（かわみち）であったのに対し、山沿いを走る迂回路として利用された道です。そのため、信州往還という別名も持っていました。

1971年に主要地方道として指定され、その後、路線の名称や経由地の変更を経て、現在の形となりました。特に、2006年には、北巨摩郡小淵沢町の北杜市への編入合併に伴い、路線名が「茅野小淵沢韮崎線」から「茅野北杜韮崎線」に変更されました。

路線データ

起点：長野県茅野市
終点：山梨県韮崎市
重要な経過地：山梨県北杜市
総延長：約28.7km
長野県区間：22.2363km

この路線は、全線にわたって国道20号と並走しており、八ヶ岳の西麓と南麓を通過します。また、JR中央本線とも並走しており、複数の駅の近くを通るため、鉄道との連携も考えられます。

路線状況

長野県区間

長野県内では、八ヶ岳山麓の景観を活かしたルートとなっています。特に、原村柳沢交差点までの区間は、八ヶ岳山麓景観育成重点地域に指定されており、沿道の建築物の色彩や自動販売機の設置などが制限されています。

御作田バイパスの開通により、茅野市内のクランク状のルートが解消され、よりスムーズな通行が可能になりました。また、立沢大橋周辺では、八ヶ岳西麓広域農道（八ヶ岳エコーライン）と重複する区間があり、美しい景観を楽しむことができます。

山梨県区間

山梨県内では、「七里岩ライン」という愛称で親しまれており、第二次緊急輸送道路に指定されています。北杜市小淵沢町内では、全線が改良された両側2車線道路となっています。また、韮崎市内では、バイパス道路の建設が進められており、交通の円滑化が図られています。

長坂上条地区では、JR中央本線の高架橋下を通過する箇所があり、狭隘な区間となっています。また、穴山バイパスや新府バイパスの整備によって、市街地の迂回が可能になりました。

青坂バイパスの開通によって、急坂で狭隘であった青坂ループが廃止され、より安全で快適な通行ができるようになりました。

重複区間

この路線には、以下の重複区間があります。

山梨県道11号北杜富士見線（北杜市小淵沢町内）
山梨県道611号日野春停車場線・山梨県道612号横手日野春停車場線（北杜市長坂町富岡）

地理

この路線は、東京や名古屋方面から白樺湖へのアクセス経路としても利用されることがあります。かつては、諏訪南ICからこの路線を抜け道として利用する手段もありましたが、近年では、八ヶ岳エコーラインの全線開通により、諏訪南ICから八ヶ岳エコーラインおよび国道152号を経由する経路が推奨されています。

通過する自治体

長野県：茅野市、諏訪郡原村、富士見町
* 山梨県：北杜市、韮崎市

交差する道路

この路線は、多くの国道や県道と交差しています。詳細については、本文の交差する道路の項目を参照してください。

沿線施設

沿線には、学校や駅、公共施設などの施設があります。これらの施設は、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても利用価値の高いものとなっています。詳細については、本文の沿線にある施設などの項目を参照してください。

まとめ

長野県道・山梨県道17号茅野北杜韮崎線は、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的なルートです。歴史的な背景や美しい景観を持ち、多くの人々にとって重要な道路となっています。

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