長野県道368号村山豊野停車場線

長野県道368号村山豊野停車場線について

長野県道368号村山豊野停車場線は、長野県長野市を通る一般県道です。この路線は、長野市と須坂市の境に位置する村山橋の西側から、千曲川の左岸に沿って進み、豊野駅へと至るルートを形成しています。かつては旧北国街道の東脇往還（松代道）に相当する区間が多く、国道18号（アップルライン）に対して、長沼地域や豊野地域の集落内を通過する役割を担っていました。

ルートの特徴

起点の村山橋西交差点で国道406号から分岐した後、長野電鉄長野線の築堤をくぐり、千曲川左岸の堤防道路へと上がります。約3kmは堤防道路を進み、長沼地域内の旧道にあるクランクを迂回するルートとなっています。長沼支所の裏手付近で堤防を下り、赤沼集落内を通過し、国道18号（アップルライン）を越えると、道幅が広がり、浅川を渡って豊野地域に入ります。その後、しなの鉄道北しなの線を越え、豊野駅前の商店街を抜けると、豊野駅北口が終点となります。

2020年までは、長野市大町付近で堤防を下り、長沼地域の集落を複数回クランクしながら進むルートでした。旧道沿いには、戦国時代の長沼城や江戸時代初期の北国街道東脇往還（松代道）の長沼宿、武田信玄が植えたとされる欅がある長沼神社などの歴史的なスポットが存在します。

また、起点の国道406号との交差点は、以前は村山橋の西詰で接続していましたが、橋の架け替え時に踏切道が閉鎖されたため、一時的に迂回が必要となりました。しかし、2021年に旧起点から西に約200mの地点に国道406号に接続する取り付け道路が開通し、再び直接アクセスが可能となりました。

路線データ

起点: 長野市村山（村山橋西交差点、国道406号交点）
終点: 長野市豊野町豊野（JR飯山線・しなの鉄道豊野駅）
延長: 6.1km
幅員:
起点から千曲川堤防道路取付部まで：2車線
千曲川堤防道路上から赤沼交差点まで：1.5車線
赤沼交差点から長野市豊野町豊野西町地籍まで：2車線
長野市豊野町豊野西町地籍から豊野駅まで：1.5車線

主要構造物

大道橋: 浅川に架かる橋梁。全長41.0m、幅員12.0m。
豊野跨線橋: しなの鉄道北しなの線に架かる橋梁。全長77.8m、幅員12.0m。1987年架設。

通過する自治体

長野市

歴史

2009年頃: 村山橋の架け替えに伴い、踏切道が閉鎖され、国道406号からの出入りが一時的に不可能になる。
2020年11月1日: 区域変更。長沼地域内の旧道区間を、千曲川堤防道路経由に変更。
2021年3月31日: 起点付近に国道406号へ接続する取り付け道路が供用開始。
2022年7月28日: 区域変更。長沼地域内の現道に並行する形で、千曲川堤防道路を経由する区間が追加。

交差・接続する道路

村山橋西交差点（起点）：国道406号
長沼支所付近：新道
赤沼交差点：国道18号（アップルライン）
本町五バス停付近：新道、長野県道399号長野豊野線（重複区間）
鈴木医院バス停付近：長野県道399号長野豊野線（重複区間終了）
新道（長沼支所付近）：現道
小布施橋西詰：長野県道66号豊野南志賀公園線（重複区間）
豊野交差点：国道18号（アップルライン）
東町交差点：長野県道66号豊野南志賀公園線（重複区間終了）、長野県道399号長野豊野線（重複区間）
本町五バス停付近：現道

沿道

長野市第四給食センター
長沼城跡
長野市役所長沼支所
玅笑寺
大田神社
JR東日本長野新幹線車両センター
しなの鉄道・JR豊野駅（北口）
千曲川流域下水道下流処理区終末処理場（クリーンピア千曲）
長野市役所豊野支所
長野市消防局鶴賀消防署豊野分署
豊野駅（南口）

この県道は、地域住民の生活道路として重要な役割を果たしており、沿線には様々な施設や史跡が存在します。

もう一度検索