長野県道55号大町麻績インター千曲線

長野県道55号大町麻績インター千曲線

長野県道55号大町麻績インター千曲線は、長野県大町市を起点とし、東筑摩郡麻績村を経由して千曲市に至る主要地方道です。この路線は、大町市街地から麻績IC、そして千曲市へと、南北に長野県の中央部を縦断する重要な役割を担っています。以前は「大町麻績インター戸倉線」という名称でしたが、市町村合併を経て現在の名称に変更されました。

路線概要

この県道は、大町市の国道147号交点から始まり、麻績村の長野自動車道麻績ICを経由し、千曲市の国道18号交点に至るルートを辿ります。全長はおよそ数十キロメートルに及び、その間には様々な景観や施設が存在します。

主要構造物

この路線には、いくつかの重要な橋梁やトンネルが含まれており、それぞれが独特の特徴を持っています。

山清路大橋：犀川を渡るこの橋は、全長135mで、山清路橋のバイパスとして2020年に開通しました。この橋の完成により、周辺地域の交通アクセスが大幅に改善されました。
差切トンネル：筑北村の景勝地である差切峡にある全長215mのトンネルです。2004年に開通し、このトンネルの完成により、峡谷の難所を安全に通過できるようになりました。
坂上トンネル：四十八曲峠の難所を迂回するために建設された全長1,513mの長大トンネルで、2005年に開通しました。幅員は7.0m、標高は810mで、このトンネルの開通により、峠越えの時間が大幅に短縮されました。
大正橋：千曲川に架かるこの橋は、初代が1914年に木橋として建設され、その後、1931年に永久橋として架け替えられました。現在の橋は2002年に完成した3代目で、全長345m、幅員17.0mです。歩道には「恋し（小石）の湯」伝説にちなんで99個の赤い小石が埋め込まれ、欄干には竹久夢二の美人画パネルが飾られています。また、津村信夫や志賀直哉の作品にも登場するなど、文化的な側面も持ち合わせています。

沿革

この路線は、1982年に複数の県道の一部を統合し、主要地方道大町麻績インター戸倉線として指定されました。その後、2003年に市町村合併に伴い、現在の名称である大町麻績インター千曲線に変更されました。2020年には、山清路バイパスが開通し、利便性が向上しています。

重複区間

この路線は、いくつかの区間で他の道路と重複しています。主な重複区間は以下の通りです。

国道19号：東筑摩郡生坂村の一部区間
国道403号：東筑摩郡麻績村の一部区間
長野県道12号丸子信州新線：麻績村から筑北村の一部区間
長野県道77号長野上田線：千曲市の一部区間

通過する自治体

この路線が通過する主な自治体は以下の通りです。

大町市
東筑摩郡：生坂村、筑北村、麻績村
千曲市

交差・接続する道路

この路線は、様々な道路と交差・接続しています。以下に主な交差点と接続道路を示します。

国道147号（起点）
長野県道51号大町明科線
長野県道497号美麻八坂線
長野県道469号舟場矢下線
長野県道274号宇留賀池田線
長野自動車道（麻績インターチェンジ）
長野県道429号聖高原停車場線
長野県道494号聖高原杉崎線
長野県道77号長野上田線
長野県道498号聖高原千曲線
長野県道462号上田千曲長野自転車道線
国道18号（終点）

周辺

沿線には、以下のような施設や観光地があります。

大町警察署
大町市立東小学校
大町市役所八坂支所
八坂の大滝
山清路
差切峡
筑北村立筑北小学校
筑北村役場坂井支所
千曲市上山田庁舎
戸倉上山田温泉
千曲市戸倉庁舎

これらの施設や観光地は、この県道を利用する人々に様々な魅力を提供しています。

脚注

この県道に関する詳細な情報は、関連する行政機関のウェブサイトで確認できます。

関連項目

長野県の県道一覧

外部リンク

長野県大町建設事務所
長野県松本建設事務所
長野県千曲建設事務所

この県道は、地域の生活と経済を支える重要な道路であり、沿線の美しい自然や文化的な景観を訪れる人々にとっても価値あるルートです。

もう一度検索