長野県道8号飯田南木曽線

長野県道8号飯田南木曽線について

長野県道8号飯田南木曽線は、長野県飯田市を起点とし、木曽郡南木曽町に至る主要地方道です。この路線は、伊那谷と木曽谷という二つの地域を結ぶ、数少ない重要な道路の一つとして機能しています。

大平街道の一部として

この県道は、かつて大平街道と呼ばれた歴史的な街道の一部をなしています。大平街道は、三州街道（伊那街道）と中山道を結ぶ役割を担い、その道中には飯田峠と大平峠（別名：木曽峠）という二つの峠が存在しました。峠の間には、かつて宿場町として栄えた大平宿があり、当時の面影を今に伝えています。大平街道は、さらに国道256号を経由し、中山道（長野県道7号中津川南木曽線交点）へと続いています。

路線認定の変遷

以前は、県道幸助飯田線として南木曽町幸助を起点とする路線でしたが、主要地方道に指定された際、起終点が交換され、現在の飯田市を起点とする形になりました。この変更により、より広域的な交通ネットワークの中で、重要な役割を担う路線として再定義されました。

路線データ

起点: 飯田市
終点: 木曽郡南木曽町
重要な経過地: なし
道路区域
起点: 飯田市中央通り3丁目44番地先（中央通り3・4丁目交差点、国道151号、長野県道15号飯島飯田線、長野県道21号飯田停車場線交点）
終点: 木曽郡南木曽町吾妻字夏焼大山細畑保神4689番の3地先（国道256号交点）
実延長距離: 29.6286 km
道路法第7条第1号該当号: 1号

歴史

この県道は、その成立と変遷において、いくつかの重要な出来事を経ています。

1920年（大正9年）: 下伊那郡飯田町から岐阜県境の西筑摩郡山口村間が、県道飯田中津川線として認定されました。
1936年（昭和11年）: 内務省指定県道に指定されました。
1954年（昭和29年）1月20日: 主要地方道中津川飯田線に指定されるも、阿智村経由となったため、大平街道は主要地方道には指定されませんでした。
1959年（昭和34年）8月1日: 長野県道幸助飯田線として認定されました。
1993年（平成5年）5月11日: 県道幸助飯田線が、飯田南木曽線として主要地方道に指定されました。
1994年（平成6年）4月1日: 長野県道262号幸助飯田線から長野県道8号飯田南木曽線へと変更されました。

地理

この県道は、以下の自治体を通過します。

飯田市
木曽郡南木曽町

交差する道路

主要な交差点としては、以下のものがあります。

国道151号（長野県道18号伊那生田飯田線重複）、長野県道15号飯島飯田線、長野県道21号飯田停車場線（飯田市中央通り3丁目・中央通り三・四丁目交差点、起点）
長野県道15号飯島飯田線（飯田市白山町・白山町3丁目交差点）
国道256号（木曽郡南木曽町吾妻、終点）

関連情報

この県道に関するより詳しい情報は、以下のリンク先もご参照ください。

長野県の県道一覧

この県道は、歴史的な街道の面影を残しつつ、現代の交通網においても重要な役割を果たしていることがわかります。伊那谷と木曽谷を結ぶこの道は、地域の人々の生活や経済活動を支える上で、欠かせない存在となっています。

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