閔肯鎬

閔 肯鎬（ミン・グンホ）について

閔肯鎬（ミン・グンホ）は、1865年に朝鮮で生まれ、1908年に逝去した大韓帝国の軍人および独立運動家です。彼は李氏朝鮮の末期に活動し、義兵隊長として国の独立を目指す義勇軍を率いました。本貫は驪興閔氏に属し、京城に生まれ育ちました。

生い立ちと軍歴

閔の父は閔致鳳、母は原州元氏という家庭に生まれました。彼は1898年に大韓帝国軍に入隊し、原州歩兵第5大隊の高城分遣隊や春川分遣隊で勤務しました。彼は1900年には正校に昇進し、翌年には特務正校という高い地位に達しました。その後も第5大隊本隊に配属されるなど、順調にキャリアを築いていきました。

しかし、1907年に高宗が退位すると、大韓帝国軍は解散命令が下されました。08年の8月2日、第5大隊にも解散の命令が出されることとなりますが、閔はこのまま退却することを拒否しました。彼は三日後の8月5日、大隊長代理の金徳済正尉や他の部下と共に武装蜂起し、地方の警察署を襲撃しました。

独立運動への参加

閔は江原道地域で募兵活動を行い、独立運動に参加する義兵を結成しました。彼は関東一帯において日本兵と戦い、数多くの戦闘で勝利を収めました。時には李殷瓚が楊州市で行った義兵の蜂起に参加し、関東軍の倡義大将として100回以上の戦功をあげるなど、その名声を高めていきます。

最期とその後

1908年の2月28日、閔は雉岳山で突如として日本兵に襲撃され、逮捕されてしまいます。翌日の2月29日には、部下による救出作戦が行われましたが、奪還されることを恐れた日本軍により射殺される運命を辿りました。彼の死は多くの人々に衝撃を与え、その後1962年には建国功労勳章が贈られることになります。

家族の動向

閔の家族は、彼が逝去した後に安重根の助けを受けて、豆満江を越えてロシアに逃れました。その後、家族はカザフスタンに移り住みました。時を経て、閔の玄孫にあたるデニス・テンは、ソチ冬季オリンピックで銅メダルを獲得し、彼の名を再び人々の記憶に留める一因となりました。

閔肯鎬の生涯は、朝鮮半島の独立のために尽力した多くの人々の象徴とも言える存在であり、その活動は今なお大きな意味を持つものです。また、彼の家族が歴史の中で歩んできた道も、彼が残した足跡の一部と言えるでしょう。

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