関勝治

関勝治（せき かつじ）

日本の柔道家。1939年5月、千葉県市川市に生まれる。現役時代は中量級の選手として活躍した。左組みを得意とし、体落を武器とした柔道スタイルであった。身長171cm、体重76kg。

人物

中学時代までは陸上競技やバスケットボールに親しんでいたが、中学3年生の時に加藤道場に入門し、柔道の道へ進む。千葉商大付属第一高校3年の時には、20歳にして高校生として初めて全日本選手権に出場を果たした。しかし、予選リーグでは1勝1敗に終わり、決勝トーナメント進出はならなかった。この際、フットワークは評価されたものの、体落に頼る柔道スタイルは課題点として指摘された。

1961年、明治大学政治経済学部に進学。姿節雄や曽根康治の指導を受け、全日本学生柔道優勝大会で4連覇を達成に大きく貢献した。1964年の東京オリンピックでは、中量級の日本代表最終候補に選ばれたが、岡野功との選考の結果、代表の座を逃した。

大学卒業後、JRAに所属。1972年の体重別選手権中量級では、園田勇に敗れ2位となった。全日本選手権には計10回出場。36歳で現役を引退し、1976年のモントリオールオリンピックでは全日本チームの専任コーチとして参加。上村春樹が無差別級で金メダルを獲得する瞬間を現場で見届けた。その後、JRA柔道部監督として、小川直也など多くの選手を育成。後にJRA参与職に就任した。

現在は、千葉県柔道連盟副会長、全日本実業柔道連盟監事、明治大学柔道部OB会「明柔会」会長を務めるなど、柔道界の発展に尽力している。

女子柔道強化選手への暴力問題や助成金の不正受給問題で揺れる全柔連に対し、会長であった上村春樹について「一般企業においても認められた人物なので、原点に戻って会長を続けて欲しい」とコメント。また、次期会長候補である山下泰裕の会長就任については「時期尚早」との見解を示した。

柔道以外にも、1966年に初開催されたサンボ全日本選手権に出場し、ミドル級の初代チャンピオンに輝いている。

主な戦績

1961年 - 1964年：全日本学生柔道優勝大会 4連覇
1972年：体重別選手権 2位（中量級）

外部リンク

関勝治 - JudoInside.com のプロフィール（英語）
千葉県柔道連盟公式ウェブサイト - ウェイバックマシン（2004年9月7日アーカイブ分）
* 連盟事務局・組織図 - 連盟概要｜全日本実業柔道連盟

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