園田勇

園田勇：不屈の柔道家、オリンピック金メダルへの道

園田勇（そのだ いさむ、1946年11月5日生まれ）は、福岡県柳川市出身の日本の柔道家であり、1976年モントリオールオリンピック柔道男子80kg級金メダリストです。身長177cm、得意技は大外刈。5人兄弟の末っ子として生まれました。

学生時代から世界へ

福岡電波高校から福岡工業大学に進学後、1969年の世界柔道選手権大会80kg級で金メダルを獲得。この大会では、兄の園田義男も63kg級で金メダルを獲得し、兄弟での金メダル獲得という快挙を達成しました。大学卒業後は丸善石油に入社し、柔道と仕事に励む日々を送りました。

福岡県警察での新たなスタート

1972年6月、園田勇は福岡県警察に入り、警察官への柔道指導を開始します。多忙な日々の中、1973年の世界柔道選手権大会では銀メダルを獲得。そして、1976年のモントリオールオリンピックでは、4歳下のライバル藤猪省三との激しい代表争いを制し、見事金メダルに輝きました。

指導者としての新たな道

1978年の嘉納治五郎杯国際柔道選手権大会を最後に現役を引退。その後は指導者として、2000年シドニーオリンピックで銅メダルを獲得した日下部基栄など、数多くの選手を育成しました。また、現役時代は中量級ながら、体重無差別の全日本選手権にも10年連続で出場するという記録を打ち立てました。

園田勇杯少年柔道大会

福岡県内では、園田勇の名を冠した少年柔道大会が2008年までに29回開催され、次世代の柔道家育成に貢献しています。

主な戦績

中量級での戦績

1967年 - 全日本学生柔道選手権大会 優勝
1967年 - ユニバーシアード 優勝
1968年 - 全日本学生柔道選手権大会 優勝
1968年 - 選抜体重別 軽重量級 2位
1969年 - 全日本選手権 3位
1969年 - 選抜体重別 優勝
1969年 - 世界選手権 優勝
1970年 - 全日本選手権 3位
1970年 - 選抜体重別 優勝
1971年 - 選抜体重別 3位
1972年 - 選抜体重別 優勝
1973年 - フランス国際 優勝
1973年 - 世界選手権 2位
1974年 - 選抜体重別 3位
1975年 - 選抜体重別 2位
1976年 - 選抜体重別 優勝
1976年 - モントリオールオリンピック 優勝

86kg級での戦績

1977年 - 選抜体重別 優勝
1978年 - 選抜体重別 2位
1978年 - 嘉納杯 優勝

外部リンク

園田勇 - 国際オリンピック委員会 (英語)
園田勇 - オリンピックチャンネル
園田勇 - Olympedia (英語)
園田勇 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
園田勇 - JudoInside.com (英語)
園田勇 - 国際柔道連盟 (英語)
* 園田勇 - Alljudo (英語)

園田勇は、選手として、そして指導者として、日本の柔道界に多大な貢献をした人物です。彼の不屈の精神と努力は、多くの人々に勇気を与え続けています。

もう一度検索