関口純

関口純

関口純（せきぐち じゅん）は、日本の作曲家、演出家、脚本家であり、楽劇座の芸術監督を務めています。曾祖父はドイツ語学者・演劇人の関口存男という演劇一家に生まれました。

来歴

東京都目白文化村で生まれた関口は、幼少の頃から演劇が身近にある環境で育ちました。10代の頃からクラシック音楽の作曲を学び、オリビエ・メシアン、ジョン・ケージ、武満徹などの現代音楽にも傾倒。ポピュラー音楽の試作も行うなど、ジャンルにとらわれない創作活動を開始しました。また、学生時代にフランス近代演劇に触れたことがきっかけで、演劇の世界に足を踏み入れます。

劇作家・津上忠氏の演出助手を務めるなど演劇の研鑽を積む傍ら、作曲家としてはNTTなどの企業や前進座などの舞台音楽、ポピュラー音楽の作・編曲・プロデュースを手がけました。日本テレビ音楽（株）顧問（サウンドプロデューサー）を経て、2010年からは楽劇座芸術監督として、すべての作品の脚本・演出・作曲を担当しています。

ピナ・バウシュの舞踊やコムデギャルソンの川久保玲のクリエイションに触発され、エンターテイメントよりもアートを追求するようになります。2010年に自身の劇団・楽劇座を結成。2012年より、新宿御苑近くのRrose Sélavyにて毎月定期公演を開始し、オリジナル作品の上演を継続しています。劇団立ち上げから90公演を記録（2019年4月現在）しており、これは同作・演出・音楽家が手掛ける公演としては、日本演劇界でも異例の数字です。

主な作品

関口純は、特に記載がない限り、全ての舞台で脚本・演出・音楽を担当しています。

2010年：ミュージックシアター『ゼツアンの善人』（作・ベルトルト・ブレヒト）、『タルチュフ』（作：モリエール）
2011年：ミュージックシアター『七つの大罪 そして…』（原案：ベルトルト・ブレヒト）、『首相の親友』（作：関口存男）
2012年～2019年：『赤ずきんちゃん、お帰りなさい』、『マカロンちゃんの憂鬱』シリーズ、『アリスは何処へいった？』、『真夜中の人形たち』、『星の日記帳』、『エッフェル塔は今日も3.5度傾いている』、『dollism 〜もうひとりのわたし〜』、『フルーツ調書 〜少女は甘く渇いた故郷を目指す〜』、『PI-YO PI-YO 〜鳥籠の扉はスコットランドヤードで午前3時に開く〜』、『君がいた夏、ボクはひとりでかき氷を食べた。ごめん…』、『この鍵、ダレのもの？ 〜ありふれた忘れ物におけるアリス的考察〜』、『Songs 〜私に語りかけるもの〜』、『可愛い殺意 〜世にも奇妙な人形ごっこ』、『小さな嘘・大きな奇跡 〜雪の降る夜、天使は微笑み、そのとき街は星になる〜』、『さよなら　こんにちは』、『メディウスは、ときに爆弾も必要さと言った』、『その時、少女は汽車に乗って 〜フランクリン・ルーズベルトは「軽い荷物にしてはいけない」と言った〜』、『AM2:00 遊園地で会いましょう 〜バラ色の明日を夢見る展覧会〜』、『問右衛門（トウエモン） 〜チビ太VSルパソ！！過去の世界の武士型ロボット！？〜』、『ボン・ヴォヤージュ！』、『デンデンドロイカ』、『有栖川家の密やかな愉しみ』、ミュージカル『ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた』シリーズなど多数

監修

2018〜2019年：『存在の男』展（企画・運営　三修社）

外部リンク

関口純公式サイト
楽劇座公式HP
* エントレ「毎月新作を上演し続けている!?　ポップでアートな楽劇座の秘密に迫る！ 関口純・五條なつきにインタビュー」

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