関口義明

関口義明について

関口義明（せきぐち よしあき、1940年1月23日 - 2012年8月16日）は、日本の作詞家であり、「あゝ上野駅」をはじめとする数多くのヒット曲に名を連ねた人物です。埼玉県羽生市出身の彼は、若い頃から文学や詩に興味を持ち、自らも川柳を作り始めました。彼の作詞家としての道は、高校時代に出会った職業作詞家との出会いによって開かれました。

高校を卒業後は埼玉の地方銀行で働きながら、作詞活動を続けていましたが、23歳の時に雑誌『家の光』での懸賞に応募し、「あゝ上野駅」が見事に当選します。この曲は大ヒットし、彼の名を世に知らしめるきっかけとなりました。この成功により、彼は作詞家としての第一歩を踏み出しましたが、当初は銀行員としての職業を続けながら、兼業で作詞を続けていました。実際に作詞家として独立したのは、彼が40歳を過ぎてからのことでした。

関口は、日本作詩家協会の理事を歴任し、多くの後進の育成にも努めました。彼の草分け的な存在としての役割は、数多くの作詞家たちにも影響を与え、彼の作品は今なお多くの人々に親しまれています。作詞家としての活動の中で、彼は多彩なジャンルの楽曲を手掛け、楽曲の内容は恋愛や郷愁、人生の喜びや悲しみをテーマにしたものが多いのが特徴です。

主な作品

関口義明は、そのキャリアの中で多くの名作を生み出していますが、その中でも特に以下の曲は有名です：

• - あゝ上野駅（井沢八郎）
• - 雨降り花（大石円）
• - 湯の里慕情（門脇陸男）
• - お母さん（金田たつえ）
• - こぼれ灯やそれが女の道なのよなど（黒川真一朗）
• - 夢いちどや男の海（香田晋）
• - おさけ川（長保有紀）
• - 信州路（花咲ゆき美）
• - ダメよ故郷さん（森山愛子）
• - 他人海峡（若山かずさ）

これらの楽曲は、いずれも彼の感受性豊かな作詞活動の成果であり、その歌詞は歌い継がれ、多くの人々の心に響きます。

関口は、2012年8月16日に肺炎により亡くなりました。享年72歳でしたが、彼の音楽と歌詞は今でも多くのファンに愛され続けています。作詞家としての彼の業績は、後の世代にも大きな影響を与え、彼の名前は日本の音楽界にしっかりと刻まれています。作詞の舞台裏にあった彼の情熱や創造力は、今も多くのアーティストに引き継がれ、その精神は不滅です。彼の作品に触れることで、私たちは当時の情熱や思いを感じることができるでしょう。

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