関善光寺

関善光寺（せきぜんこうじ）

関善光寺は岐阜県関市西日吉町にあり、天台宗に属する寺院です。その正式名称は宗休寺（そうきゅうじ）で、山号は妙祐山です。本寺院は、美濃四国の第二十一番霊場および中濃八十八ヶ所霊場の十番としても知られています。

この寺院の本尊は阿弥陀如来であり、美しい桜や紅葉が楽しめる場所として、多くの訪問者に親しまれています。

歴史

関善光寺の創建は1753年（宝暦3年）に遡ります。当時、美濃国武儀郡に住む庄屋の広瀬新太郎がこの寺院を建立しました。その後1798年（寛政10年）、善光寺別当の等順により宗休寺において信州善光寺の出開帳が行われました。この出来事がきっかけとなり、上野の東叡山寛永寺の住職である公澄法親王から善光寺如来を譲り受けました。それに伴い、善光寺を模した本堂や戒壇が建設され、1818年（文政元年）には現在の本堂が完成しました。

境内の設備

関善光寺では、いくつかの重要な建物や施設があります。

• - 本堂: 本尊の善光寺如来像が安置されている重要な場所で、堂内には戒壇があります。この戒壇は、日本で唯一の卍型のデザインで、2015年にはラグビー日本代表選手の五郎丸歩氏が注目したポーズに似ているとして話題になり、多くの参拝者が訪れるようになりました。

• - 大仏殿: 旧本堂であるこの建物には、丈六の木造阿弥陀如来坐像とその両脇に侍る像が安置されています。これらの像は元々中尊寺にあり、泉倉寺を経てこの寺院に伝わったものです。

• - 梵鐘: 明時代に作られた岐阜県指定の文化財で、重さは2.5トン。歴史的価値が高いこの鐘には「大明嘉靖庚子歳製」と天文9年（1530年）の銘があります。

• - その他の施設: 大日堂や行者堂、弘法堂など、多くの堂が境内には存在し、訪れる人々に魅力を提供しています。また、安桜会館やカフェ「茶房宗休」もあり、落ち着いた時間を過ごすことができます。

文化財と御朱印

関善光寺は岐阜県内でも注目される文化財が数多く指定されています。本堂や大仏殿は関市の指定文化財であり、特にその歴史的な価値は高く評価されています。さらに、本寺院では御朱印の提供も行っており、2019年には岐阜市のまちづくり団体が主催して御朱印めぐりが企画されました。現在は、岐阜県内の13箇所で行われる「金の御朱印」の企画にも参加しており、毎月最終金曜日には特別な御朱印が発行されています。

アクセス情報

関善光寺は、岐阜県関市西日吉町35に位置しており、長良川鉄道越美南線の関駅から徒歩約5分の距離です。また、岐阜バスの「栄一丁目（関市）」バス停からも徒歩で約5分で到着します。観光や散策を楽しむ人々にとって、アクセスの良い寺院です。

外部リンク

• - 公式ウェブサイト
• - Instagram - 関善光寺の最新情報が掲載されています。

もう一度検索