関屋駅 (奈良県)

近鉄関屋駅：歴史と現状、そして周辺環境

近鉄大阪線関屋駅は、奈良県香芝市関屋に位置する、近畿日本鉄道が運営する地上駅です。駅番号はD20。かつては大阪樟蔭女子大学関屋キャンパス最寄り駅として「大阪樟蔭女子大学前」の副駅名も存在していましたが、2015年3月のキャンパス閉鎖に伴い廃止されています。

歴史を紐解く

関屋駅の開業は1927年（昭和2年）7月1日、大阪電気軌道八木線の恩智～高田（現・大和高田）間開通と同時にまで遡ります。その後、会社合併を経て、1944年（昭和19年）6月1日には近畿日本鉄道の駅となりました。

1992年（平成4年）には、大阪教育大前駅間の線路が新玉手山トンネルを経由する新線に切り替えられ、近代的な駅へと進化を遂げました。旧玉手山トンネルは現在、工事用車両置き場として使用されています。

2007年（平成19年）4月1日からは、PiTaPaが利用可能となり、利便性の向上が図られました。

駅構造と設備

関屋駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。駅舎は橋上式で、北、北東、南東の3箇所に改札口が設置されています。改札口は1ヶ所のみですが、大和高田駅管理の有人駅であり、PiTaPa、ICOCAに対応した自動改札機や自動精算機も備えています。回数券カードやICカードのチャージにも対応しているため、利用者にとって非常に便利です。

利用状況の変遷

近年、関屋駅の利用客数は減少傾向にあります。2008年11月18日の1日乗降人員は6,371人でしたが、2023年11月7日には3,097人にまで減少しています。この減少は、大阪樟蔭女子大学関屋キャンパスの閉鎖が大きく影響していると考えられます。

駅周辺の環境

関屋駅周辺には、香芝市立香芝西中学校、香芝市立関屋小学校、智辯学園奈良カレッジ（小学部・中学部・高等部）などの教育機関や、香芝関屋郵便局などの公共施設が立地しています。また、屯鶴峯（どんづるぼう）という景勝地も近隣にあり、自然豊かな環境も魅力です。

住宅地も多く、青葉台、近住、桜ヶ丘、田尻、あしびハイツなど、様々なエリアが駅周辺に広がっています。これらの地域住民にとって、関屋駅は生活に欠かせない重要な交通拠点となっています。

バス路線

駅周辺には香芝市コミュニティバスも運行されており、田尻ルートの関屋西停留所から田尻方面と香芝市役所方面への路線が利用可能です。木曜と一部の祝日、年末年始を除き、1日5往復が運行されています。

隣の駅

関屋駅は、歴史と周辺環境が深く結びついた、地域に根付いた駅と言えるでしょう。今後も、地域住民の生活を支える重要な役割を担っていくことが期待されます。

もう一度検索