大阪教育大前駅

近鉄大阪線 大阪教育大前駅 詳細情報

大阪教育大前駅は、大阪府柏原市旭ヶ丘に位置する、近畿日本鉄道（近鉄）大阪線の駅です。駅番号はD19。1991年の開業と同時に、駅周辺の線路改良と新玉手山トンネルの開通が実現しました。

開業の経緯

この駅の建設は、大阪教育大学の柏原キャンパスへの移転が大きなきっかけとなりました。大学と柏原市からの強い要望を受け、近鉄は駅の新設を決定。しかし、駅予定地は川沿いの地盤が不安定な場所であり、急カーブが連続する線路状況でした。そのため、安全性の確保と線路の改良を同時に行う必要がありました。

従来の玉手山トンネルに代わり、より安全で効率的な運行を実現するため、新たなトンネルである新玉手山トンネルの建設が実施されました。このトンネル建設と線路の切り替え工事は、大規模なものであり、多額の費用と時間を要しました。新線の開通は、トンネル貫通とほぼ同時期に行われ、当初はホームの一部が仮設の状態で運行を開始。その後、1992年10月にトンネル工事が完了し、現在の駅舎が完成しました。総工費は約60億3000万円に上ります。なお、旧線の一部は現在も保線用車両の留置などに利用されています。

年表

1990年10月18日：駅建設起工式
1991年12月6日：大阪線河内国分～関屋間に新設開業
1992年10月16日：当駅～関屋間の上り線が新線に切り替え
1992年10月28日：当駅～関屋間の下り線が新線に切り替え
* 2007年4月1日：PiTaPa利用開始

駅構造

大阪教育大前駅は、地上駅で橋上駅舎を備えています。相対式2面2線のホーム構造を持ち、ホーム有効長は135mで6両編成の電車に対応しています。南北2箇所に設置された出入口から、1ヶ所の改札口を通ってホームにアクセスできます。

近鉄八尾駅の管理下にあり、有人駅として駅員が常駐しています。PiTaPa、ICOCAに対応した自動改札機と自動精算機が設置され、利用者の利便性を高めています。回数券の購入やICカードのチャージも可能です。

利用状況

近年、大阪教育大前駅の1日平均乗降人員は、おおむね5000～6000人台で推移しています。年度や時期によって変動が見られますが、学生や地域住民の利用が多く、安定した利用者数を確保しています。

(例：2023年11月7日 5,824人、2022年11月8日 6,113人、2021年11月9日 4,002人)

駅周辺

駅周辺には、大阪教育大学柏原キャンパスが近接しており、休学日を除き近鉄バスが運行する路線バスで結ばれています。キャンパスへのアクセスが非常に良好です。また、柏原旭ヶ丘郵便局、西名阪自動車道柏原IC・柏原本線料金所、国分病院なども駅周辺にあります。さらに、徒歩圏内には関西福祉科学大学、関西女子短期大学、関連高等学校、幼稚園などの教育機関も集積しています。

その他

大阪線において、大阪上本町駅から当駅まではトンネルがありません。当駅の東側に位置する新玉手山トンネルが、大阪線における最初のトンネルとなります。大学入学共通テストや大阪教育大学の入試期間中には、急行列車の臨時停車が行われる場合があります。

隣の駅

快速急行、急行は当駅を通過します。準急、区間準急、普通は停車します。

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