関東鉄道キハ2400形気動車

関東鉄道キハ2400形気動車

関東鉄道のキハ2400形気動車は、常総線で活躍する通勤型の気動車です。この車両は新潟トランシスによって製造され、2004年12月23日に運用が開始されました。当初の導入は新潟県中越地震の影響で遅れましたが、2004年末から本格的に運行を開始しています。

車両の特徴

基本仕様は同社のキハ2200形を踏襲しており、キハ2300形の技術も採用しています。特に電気指令式ブレーキや変速機自動切換えが導入されており、両運転台仕様が特徴です。2次車以降は、外観や乗務員室仕切など細かな変更が加えられています。

主に水海道駅と下館駅間の単線区間で運行されており、守谷駅からはつくばエクスプレスまで直通する運用も存在します。そのため、普通列車や快速列車として幅広く使用されています。また、ワンマン運転にも対応しており、各ドアの上部には駅名案内のLED装置が設置されています。

快速運転対応

初期の2400形は快速運転に対応していなかったものの、後の改造により全車両が快速運転に対応できるようになりました。具体的には、2401号車が2017年から2020年にかけて大型の排障器に交換されています。これにより、運行の安全性が高まったといえるでしょう。

外観

見た目は他の常総線の車両と似た白っぽい塗装を基本とし、青色と赤色のラインが特徴です。特に2021年には関東鉄道の創立100周年を祝うために、2401号が昭和のツートンカラー塗装に復刻され、2402号も同様に新しい外観で運行されるようになりました。

技術的な仕様

車両の旅客定員は137名で、着席は45名となっています。最大長は20,000mm、幅は2,850mm、高さは3,943mmです。動力はDMF-13HZディーゼル機関を搭載しており、出力は242.7kW（330ps）です。変速機にはTACN-22-1607C形の液体変速機を使用し、営業最高速度は90km/hです。

サービス設備

車両内部には乗客の利便性を向上させるため、冷暖房装置や音声案内装置、LEDによる行先表示機などが設置されています。また、車椅子スペースも用意されており、さまざまなニーズに対応しています。

使用実績

キハ2405号車は2008年にNTTドコモのテレビコマーシャルにも登場し、一般の認知度を高めました。これらのことから、キハ2400形気動車は現代の通勤輸送において重要な役割を果たしており、多くの利用者に親しまれています。

以上が関東鉄道キハ2400形気動車に関する詳しい情報です。この車両は今後も常総線において多くの人々の通勤を支えていくことでしょう。

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