関谷勝嗣

関谷 勝嗣（せきや かつつぐ）について

関谷勝嗣は1938年3月6日に生まれた日本の政治家です。彼は自由民主党の山崎派に所属し、（財）愛媛県遺族会の会長も務めています。政治家としては、参議院議員を2期、衆議院議員を8期務めたほか、郵政大臣や建設大臣、国土庁長官などの重要な役職を歴任しました。

経歴

関谷は愛媛県松山市三津浜に生まれました。彼は愛媛大学教育学部附属小学校及び中学校を卒業した後、愛媛県立松山北高等学校に進学。その後、1960年に中央大学法学部政治学科を卒業し、晒大学への留学を経て、日本航空に入社しましたが、1967年には退社しています。

その後、父である関谷勝利の秘書として政治の世界に足を踏み入れ、1974年には松山青年会議所の理事長を務めました。そして1976年には、父の引退を受けて衆議院議員に初めて当選し、政治家としてのキャリアが開かれました。

1990年には海部内閣で郵政大臣として初めて大臣職を担当し、その後1999年には小渕内閣で建設大臣及び国土庁長官としても名を馳せました。1997年には自民党政治改革本部の本部長に就任し、国政において重要な足跡を残しました。

2000年には、選挙戦略の一環として衆議院議員総選挙に出馬せず、代わりに後輩の塩崎恭久を立て、次の選挙で参議院議員に鞍替えしました。2001年には再選され、在職中は参議院憲法調査特別委員長及び法務委員会理事を務めました。

しかし、2007年の第21回参議院議員通常選挙では、自由民主党への逆風によって友近聡朗に敗れ、落選となりました。2010年には旭日大綬章を受賞し、その貢献が評価されています。

政治家としての姿勢

関谷は郵政族として知られ、郵政民営化には批判的でしたが、山崎拓の方針に沿い賛成の姿勢を示しました。2005年には、法案が否決されれば自民党が瓦解するとの危機感を表明した際、山崎から遮られ、代行を辞任する事態となりました。このエピソードはメディアでも大きく取り上げられました。また、アマチュア無線にも詳しく、同じく郵政族の小渕恵三とともに「国会アマチュア無線クラブ」の設立にも尽力しました。

台湾と関係の深い議員

彼の政治活動には、台湾との強い関係がありました。父の代から親台湾派であり、日華議員懇談会の副会長も務めていた関谷は、2000年には日本と中華民国との友好に貢献したとして「大綬景星勲章」を受賞しました。2006年にはAPPUの日本議員団団長として訪台し、中華民国の陳水扁総統と会談しました。

家族背景

関谷家は愛媛県松山市に位置しており、元労働大臣である加藤常太郎は義父です。また、宮沢喜一元首相は遠縁にあたります。2005年には、長男の関谷水が自民党公認で衆院選に立候補しましたが、次点となりました。

著作

関谷は政治活動に関連する著作も多く、特に「日本の「騎兵の父」秋山好古と「智謀湧くが如し」の名参謀秋山眞之」や「自然体で誠心誠意、与えられた使命を果たす」など、政策や時代背景について深い見識を示しています。

終わりに

関谷勝嗣は、日本の政治の中で多くの重要な役割を果たし、多くの人々に影響を与えた政治家です。その信念と行動は、今でも多くの人々に記憶され続けています。

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