阿寺の七滝

阿寺の七[[滝]]

阿寺の七[[滝]]は、愛知県新城市の阿寺川に位置する、全7段からなる美しい滝です。総落差は62メートルに及び、その景観は国の名勝および天然記念物として指定されています。また、日本の滝100選にも選ばれており、多くの人々が訪れる観光名所となっています。

自然と伝説が息づく場所

滝は自然林の中にあり、礫岩の断層を流れ落ちる7段の滝が特徴です。この地形から「七[[滝]]」と名付けられました。礫岩は「子抱石」とも呼ばれ、子宝に恵まれるという伝承があります。また、滝の竜神は雨乞いの神として地域の人々に信仰されてきました。上から2番目と5番目の滝壺には、深さ7メートルにも及ぶ甌穴があり、自然の造形美を感じることができます。さらに、陰陽師として知られる安倍晴明が若年期にこの滝で修行したという伝説も残っており、彼が使用したとされる井戸も現存しています。

七つの個性が輝く滝

阿寺の七[[滝]]は、各段の滝にそれぞれ異なる名前が付けられており、その表情も様々です。

1. 霹靂滝（へきれきだき）: 最下段に位置し、落差は9メートル。滝の勢いが感じられます。
2. 虎嘯滝（こしょうだき）: 下から2段目の滝で、落差は13メートル。滝壺の深さは4メートルあります。
3. 龍攘滝（りゅうじょうだき）: 下から3段目の滝で、落差は7メートル。優雅な流れが特徴です。
4. 長霓滝（ちょうげいぎ）: 下から4段目の滝で、落差は25メートル。七[[滝]]の中で最も落差が大きく、見ごたえがあります。
5. 雄飛滝（ゆうひだき）: 下から5段目の滝で、落差は2メートル。滝壺の深さは7メートルと深く、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
6. 素練滝（それんだき）: 下から6段目の滝で、落差は4メートル。静かに流れ落ちる様子が美しい滝です。
7. 敲壺滝（こうこだき）: 最上段に位置し、落差は2メートル。他の滝とは異なり、落ち着いた雰囲気を持っています。

アクセス

公共交通機関

JR飯田線 本長篠駅または三河大野駅からSバス秋葉七[[滝]]線に乗車し、「七[[滝]]口」停留所で下車後、徒歩約15分で到着します。

自家用車

国道257号から愛知県道439号能登瀬新城線を北上し、明治橋西交差点を右折後、すぐ右折して愛知県道442号鳳来佐久間線を6.4キロメートルほど進むと、左手に専用駐車場があります。駐車場からは徒歩約15分です。

周辺情報

阿寺の七[[滝]]は、天竜奥三河国定公園内に位置しており、周辺には豊かな自然が広がっています。四季折々の美しい景色を楽しむことができるため、ハイキングや自然散策にも最適です。

参考文献

日本歴史地名大系（オンライン版） 小学館 （『日本歴史地名大系』 平凡社、1979年〜2002年 を基にしたデータベース）

外部リンク

阿寺の七[[滝]] - 国指定文化財等データベース（文化庁）

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