『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-』は、アリスが
1979年11月にリリースした2枚組の
ライブ・アルバムです。
1979年8月27日から
9月4日にかけての
日本武道館公演、そして
9月15日の
横浜スタジアム公演から、厳選されたベストトラックが収録されています。
このアルバムは、アリスのライブパフォーマンスの魅力を余すところなく伝えています。当時の彼らの人気と実力を物語る熱気に満ちた演奏は、聴く人を惹きつけます。
収録曲は、アリスの代表曲はもちろん、各メンバーのソロ曲も収録されており、バラエティ豊かな構成となっています。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番を引用したオーバーチュアで幕を開け、「Wild Wind - 野生の疾風 -」、「つむじ風」、「逃亡者〜
YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」といったエネルギッシュなナンバーが続きます。また、「
夢去りし街角」、「おまえ 」、「12°30' 」など、しっとりとしたバラードも収録されており、アリスの音楽性の幅広さを感じることができます。
DISC 2では、「忘れな詩」(
堀内孝雄ソロ)、「あなたがいるだけで」(
矢沢透ソロ)、「陽はまた昇る」(
谷村新司ソロ)といったメンバーそれぞれの個性が光るソロ曲が楽しめます。さらに、「
遠くで汽笛を聞きながら」、「チャンピオン」といったアリスの代表曲も収録されており、聴きごたえ十分です。
特筆すべきは、数々の豪華ミュージシャンがサポートしている点です。ドラムスの
渡嘉敷祐一、ベースの杉本和弥、ギターの直居隆雄と安川ひろし、ピアノの
羽田健太郎をはじめ、ホーンセクションやコーラスなど、多彩なミュージシャンがアリスのサウンドを支えています。
このアルバムは、1993年に初めてCD化され、その後も1998年、2002年、2006年(紙ジャケット仕様)と再リリースされています。CDでは、DISC 1にSIDE 1とSIDE 2、DISC 2にSIDE 3とSIDE 4が収録されており、LP時代からのファンにも馴染み深い構成となっています。
『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-』は、アリスのライブパフォーマンスの魅力を凝縮した、まさにベスト・オブ・ベストと言える作品です。彼らの熱いライブを追体験できる貴重な一枚として、アリスファンのみならず、すべての音楽ファンにおすすめします。